『LAMB/ラム』“禁断(タブー)”が産まれる本予告&ポスター完成 公開日は9月23日に決定

 映画『LAMB/ラム』が9月23日より新宿ピカデリーほかにて全国公開されることが決定し、あわせて日本版本予告と日本版ポスタービジュアルが公開された。

 本作は、アイスランドの人里離れた田舎で暮らす羊飼いの夫婦が、羊から産まれた“羊ではない何か”を育てていくネイチャー・スリラー。

 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』などの特殊効果を担当したヴァルディミール・ヨハンソンの長編監督デビュー作で、アイスランドの作家・詩人として知られ、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の歌劇脚本や『ライトハウス』のロバート・エガース監督の新作『The Northman(原題)』でも脚本を手掛けるショーンがヨハンソンと共同で脚本を執筆した。そして『プロメテウス』、『ミレニアム』シリーズで知られるノオミ・ラパスが主演・製作総指揮を務める。

 第74回カンヌ国際映画祭ある視点部門では“Prize of Originality”を受賞。第94回アカデミー賞国際長編部門アイスランド代表作品にも選出された。

『LAMB/ラム』本予告編

 公開された本予告編は、多くのアイスランド民話が織り交ぜられた本作にちなみ、「あるところに愛する子供を亡くした羊飼いの夫婦がいました」とおとぎ話調の語りで始まる。導入はアイスランドの農場で穏やかに暮らすある夫婦が映し出されるが、羊の出産で“何か”が産まれると、「産まれたのは禁断(タブー)でした」とナレーションが入り、映像は不気味な展開へ。夫婦はその“何か”をアダと名付け、大切に育てる決心をしたことが見て取れるが、猟銃を構える妻マリアや死体となった羊の姿など、恐ろしい映像の数々が次々と映し出される。さらに夫妻の「アダ!」と名前を叫ぶ声がアイスランドの大自然に響き渡り、より一層混沌とした異様な雰囲気の中、ついにその“何か”=アダの姿が垣間見える。この世のものとは思えないその存在は一体なぜ生まれてきたのか。最後を締めくくる「幸せの始まりよ」というマリアの言葉と獣の鳴き声が意味深に響き、不穏かつ衝撃的な予告編に仕上がっている。

 あわせて公開された日本版ポスタービジュアルは、マリアが大切にアダを抱きかかえる様子が絵画調に切り取られている。このポスターはA24が開発したビジュアルをグラフィックデザイナーの大島依提亜がデザインを再構築。気品を感じる飾り枠も施され、不穏ながらも美しい作品の世界観が表現されている。

母なる自然の優しい風合い『LAMB/ラム』墨絵風てぬぐい

 また6月10日より、ビジュアルデザインの大島が同じくデザインを手がけた、“母なる自然の優しい風合い『LAMB/ラム』墨絵風てぬぐい”の特典付きムビチケカード券が上映劇場にて販売開始される。ムビチケサイトからは、ムビチケオンライン券(特典なし)も購入できる。

■公開情報
『LAMB/ラム』
9月23日(金・祝)新宿ピカデリーほか全国公開
監督:ヴァルディミール・ヨハンソン
脚本:ショーン、ヴァルディミール・ヨハンソン
製作:フレン・クリスティンスドティア、サラ・ナシム
出演:ノオミ・ラパス、ヒルミル・スナイル・グズナソン、ビョルン・フリーヌル・ハラルドソン
字幕翻訳:北村広子
配給:クロックワークス
提供:クロックワークス オディティ・ピクチャーズ
2021年/アイスランド・スウェーデン・ポーランド/カラー/シネスコ/アイスランド語/106分/R15+
(c)2021 GO TO SHEEP, BLACK SPARK FILM &TV, MADANTS, FILM I VAST, CHIMNEY, RABBIT HOLE ALICJA GRAWON-JAKSIK, HELGI JÓHANNSSON
公式サイト:https://klockworx-v.com/lamb/
公式Twitter:@LAMBMOVIE_JP
公式Instagram:@lambmovie_jp

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