なにわ男子 道枝駿佑、福本莉子へ花束贈呈のサプライズ 『セカコイ』クランクアップ

『セカコイ』道枝駿佑が福本莉子にサプライズ

 7月29日に全国公開される映画『今夜、世界からこの恋が消えても』がクランクアップを迎え、W主演を務めたなにわ男子の道枝駿佑が福本莉子にサプライズで花束を贈呈した。

 本作は、映画化もされた『君は月夜に光り輝く』を輩出した電撃小説大賞の2019年受賞作品を原作としたラブストーリー。眠りにつくと記憶を失ってしまう、実在する難病「前向性健忘」を患ったヒロインと、そんな彼女を献身的に支えるも、自らも大きな秘密を隠し持っている主人公の儚くも切ない愛を描く。

 クラスメイトのいじめを止めるため、同級生の女子・日野真織に嘘の告白をした主人公・神谷透。嘘の告白と分かりながらも、「放課後まで話しかけない」「連絡は簡潔にする」「お互いを本気で好きにならない」という3つのルールと合わせ、真織はOKの返事をする。好きにならないと約束を交わすもお互いを知るにつれ、いつしか惹かれ合う2人。透がついに想いを抑えられなくなった頃、真織から出た言葉は予想もしないものだった。「私。前向性健忘っていって、夜眠ると忘れちゃうの。1日にあったこと、全部」。毎日、記憶と経験をリセットされる彼女は日記に1日の出来事を書き留め、朝早く起きて復習することで記憶をつなぎとめていた。そんな彼女に少しでも幸福な日々を届けたいと献身的に向き合う透。しかし、そんな日常は長く続かない。透が真織の幸せを守るために仕組んだ“ある作戦”とはーー。

 主人公の神谷透を、今作が初主演映画となるなにわ男子の道枝が演じ、ヒロインの日野真織役を福本が担当。2021年10月期に放送されたテレビ朝日系土曜ドラマ『消えた初恋』ではクラスメイトとして共演した2人が、今作では恋人役としてW主演を飾る。監督を務めるのは、『僕等がいた 前篇・後篇』(2012年)、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(2016年)などの三木孝浩。脚本は、『君の膵臓をたべたい』(2017年)では監督を、『君は月夜に光り輝く』(2019年)では監督・脚本を担当した月川翔と、『明け方の若者たち』(2021年)で監督を務めた松本花奈がタッグを組んだ。

『今夜、世界からこの恋が消えても』祝クランクアップ!!サプライズの花束贈呈

 数日前、一足先にクランクアップしていた道枝は、共にこの撮影を走り切った福本のクランクアップを祝すべく、撮影最終日に福本に内緒で現場入り。自身を“サプライズ好き”と公言するも、いざ本番となると、ソワソワし、かなり緊張した様子の道枝。しかし、いざそのタイミングがくると、福本がカメラに向かい、撮影終了後インタビューを受けている背後から登場し、しっかり驚かせた。突然、背後から道枝のサプライズを受けた福本は、「え! え!?」と困惑。道枝は「莉子ちゃんが、真織でいてくれたからこそ、僕も透でいつづけることができましたし、今日も今まで1カ月積み上げてきたものを放出する大変なシーンでしたが、走り続けた莉子ちゃん、すごいと思います。本当にお疲れ様でした!」と感謝と労いの言葉と共に花束を贈った。

 「びっくりした!! 突然知らない人が入ってきたかと…...!!」とまったく予想していなかった福本の様子を受け、会場からは「サプライズ大成功〜!」と笑いと拍手が起った。この日、道枝が贈った花束は、普段クランクアップでは贈られない、“ドライフラワーの花束”。今作のタイトル『今夜、世界からこの恋が消えても』に絡め、この現場の思い出が消えないように、残るようにと、“消えないで残る=ドライフラワー”が、選ばれた。実は、このドライフラワーの花束の花は、道枝自らが、たくさんの種類の中からチョイス。花言葉で「元気な女性」という意味のあるピンクのアジサイに、「感謝」という意味のカスミソウ、福本の好きな色であるブルーのカラーのスイートピー(花言葉:門出)に、今作のイメージだという紫のスターチス(花言葉:永遠に変わらない)をチョイスし、『セカコイ』のクランクアップにふさわしい福本にぴったりな花束にしました。

 福本の好きな色が、“ブルー”であることも、撮影の合間に本人に気づかれないよう聞き込みをしたという道枝でしたが、福本は「それで、いきなりあんな質問を!」と当時、少し不思議には思っていたよう。しかしながら、サプライズは大成功し、記憶に残るクランクアップを2人で迎えた。

 道枝と福本のコメント全文は以下の通り。

コメント

道枝駿佑(神谷透役)

本当に濃い毎日を過ごせたので、クランクアップを迎えた今、寂しい気持ちでいっぱいです。初主演映画で分からないことも多く、人見知りなのでガツガツはいけなかったのですが、キャストの方やスタッフの皆さんとのコミュニケーションは意識して取るようにしていました。福本さんとは二度目の共演だったこともあり、気持ちも楽に、楽しく撮影に臨むことが出来ました。三木監督ともたくさんお話をさせて頂き、最初、透は声のトーンや姿勢も少し暗い印象なのですが、真織と出会ってから徐々に明るくなっていく過程を意識したり、これは僕個人がやっていたことなのですが、透は家事や料理をするので、爪は常に短い方が良いかなと、まめに切っていました。
この作品は、登場人物一人一人が悩みや葛藤を抱えていて、その葛藤に向かっていく姿や、足掻く姿が描かれています。幅広い世代の方に楽しんで頂けるような、儚くて尊い物語になっていると思いますし、自分としてもターニングポイントというか、記憶に残るような作品になると思います。

福本莉子(日野真織役)

撮影を終えた実感がまだ湧かず、ぽわぽわしています(笑)本当に明るく楽しい現場で、消えて欲しくない思い出ばかりです。真織は記憶障害を抱えている女の子で、最初は自分の中で腑に落ちず難しい役だったのですが、三木監督とも相談しながら撮影を進めていく中で、自分の中に落とし込むことが出来ました。道枝さんは、原作を初めて読んだ時にも感じましたが、現場でも透くんそのもので、ご本人が持っている優しさや誠実さがこの役にピッタリでした。一度共演したことがあったので、リラックスしてお芝居することが出来ましたし、道枝さんが透くんで本当に良かったなと心から思ってます。
この作品は、原作ファンの方にも絶対的に楽しんで頂ける作品になっていると思いますし、私としてもこれからの20代前半の自分を代表する一作になると思っています。台本を読んで何度も泣いてしまったのですが、その感動を早く皆さんにお届けしたいです。楽しみに待っていてください!

■公開情報
『今夜、世界からこの恋が消えても』
7月29日(金)全国東宝系にて公開
出演:道枝駿佑(なにわ男子)、福本莉子
原作:一条岬『今夜、世界からこの恋が消えても』メディアワークス文庫(KADOKAWA)
監督:三木孝浩
脚本:月川翔、松本花奈
音楽:亀田誠治
配給:東宝
(c)2022「今夜、世界からこの恋が消えても」製作委員会
公式Twitter:@sekakoimovie

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