佐久間由衣×奈緒、初共演で築いた特別な関係性 「そのまんまの自分をいつでも見せられる」

佐久間由衣×奈緒、初共演で築いた特別な関係

奈緒「そのまんまの自分をいつでも見せられる関係性が築けた」

ーーホリガイとイノギ、イメージ的には実際の佐久間さんと奈緒さんに近しいものも感じたのですが、実際はどうだったのでしょうか。

佐久間:私がもし今のお仕事に就いていなかったら、もしかしたらホリガイみたいになっていたんじゃないかなと自分の中では思っていて。ホリガイには、昔の自分がちょっと混ざっているところがあるんです。

ーー具体的にどういうところですか?

佐久間:監督と一緒にホリガイの人物像を作っていくときに、自分自身の過去を掘り起こしていったんですけど、結構共通点が見つかったんです。具体的にいうと、映画ではホリガイが自分のことを無力だと感じてしまうきっかけになった事件が描かれていますが、私も似たような経験を小学校の頃にしていて。勝負事に対してどこか一歩引いて、冷静に見てしまうような自分がいたんです。そこからこのお仕事に出会って、いろんな素敵な人と出会って刺激を受けて、自分に対して悔しい気持ちが芽生え始めてから、どんどん自分自身も変わっていったんですけど、そういう自分に自信がないこととか、どこにもぶつけられない正義感みたいなものを持て余してる感じが、昔の自分にはあったんです。なので、そういうところは役にも取り込みましたし、共通している部分かなと思います。

奈緒:私は逆で、一番最初に脚本を読んだときに、共通点ではなく違うところが自分の中では一つ見つかって。イノギさんはあまり他者と深く関わり合わないようにして生きている人だなと思ったんですけど、私自身は、意図的になるべく多くの人と関わるようにしようと思っていて。そこは自分とは違う生き方だなと一番最初に感じました。でもその中で、根本的に共感する部分はすごく多くて。例えば、イノギさんが自分自身で抱えている過去は誰にでも話せることではなくて、同じように私も自分の過去のことはあまり人に話すことではないと思ってるんです。でも、ふとした瞬間に本当は誰かに話したいと思うときもあって。「この人だったら何かきっかけがあれば話せる」と思う人と接することもあるんですが、イノギさんの中ではそれがきっとホリガイさんとの出会いだったんじゃないかなとすごく感じました。もしかしたら話すまでに至る関係性にならなかったかもしれないけれど、ホリガイさんが先に話してくれたから、イノギさんも背中を押してもらって自分の傷も見せたくなったんだなって。そういうところはすごく共感できたところでしたね。

ーー佐久間さんと奈緒さんは同い年ですが、今回の初共演によってお2人の関係性も特別なものになったのではないでしょうか。

佐久間:今こうしてお話をしていてもひしひしと感じるのですが、奈緒ちゃんは本当に素敵な役者さんで、自分の考えや哲学をしっかり持っている。いつも話を聞くたびに、「面白いな」とか「なるほどな」といろんなことに気付かせてくれるんです。尊敬するところもいっぱいあるんですが、それでいてすごくユーモアたっぷりな方で、いつも私を笑わせてくれる。一緒にいてすごく楽しいです。

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奈緒:私は、由衣ちゃんのことをまず一人の人間としてすごく素敵な人だなって思います。私の中で、由衣ちゃんと同い年だったことはすごくラッキーで。同い年だからこそ、由衣ちゃんの前でちょっと自分を大人に見せようなんて思わないし、ものすごく甘えようとも思わない。今のそのまんまの自分をいつでも見せられる関係性が築けたと思います。こうして話している今も、取材じゃなくてもし2人でお茶をしているとしたら、私が今抱えている悩みや今頑張りたいことを、ポツリと由衣ちゃんに言うんだろうなと。

佐久間:それこそホリガイとイノギさんの関係性のようなものを、私も奈緒ちゃんに対して感じるし、何かあったときには話そうと思える存在になりました。今回も、目の前にいる奈緒ちゃんを通してイノギさんと対面していくうちに、ホリガイが出来ていったところがありました。

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奈緒:今後私がもしこの仕事から離れることがあったり、違う道に進むことがあったとしても、スクリーンや舞台上の由衣ちゃんを見たらそのたびに頑張ろうと思えるような、それほど大きな存在になりましたね。今こうして由衣ちゃんが私の名前を呼んでくれて、私が由衣ちゃんの名前を呼んでいる関係性になれたのが嬉しくてたまらないです。この映画で由衣ちゃんと出会えたことにものすごく感謝していますし、これからも仲良くしてほしいです。

佐久間:こちらこそ!

『君は永遠にそいつらより若い』佐久間由衣×奈緒からメッセージ到着!

■公開情報
『君は永遠にそいつらより若い』
テアトル新宿ほかにて公開中
出演:佐久間由衣、奈緒、小日向星一、笠松将、葵揚、森田想ほか
監督・脚本:吉野竜平
原作:津村記久子『君は永遠にそいつらより若い』(ちくま文庫)
主題歌:小谷美紗子「眠れない」
プロデューサー:深谷好隆
制作プロダクション:マウンテンゲートプロダクション
配給:Atemo
配給協力:アーク・フィルムズ
企画協力:筑摩書房
製作:「君は永遠にそいつらより若い」製作委員会
2020/日本/日本語/シネマスコープ/5.1ch/DCP/PG12/118分
(c)『君は永遠にそいつらより若い』製作委員会
公式サイト:http://www.kimiwaka.com

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【応募方法】
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※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※複数のお申し込みが発覚した場合、ご応募は無効とさせていただく場合がございます。

<リアルサウンド映画部 公式Twitter>
https://twitter.com/realsound_m

<応募締切>
10月9日(土)

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