『ホークアイ』予告編を徹底考察 “ヤング・アベンジャーズ”に向けて着々と進行中?

 9月13日、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)×ディズニープラスの新ドラマ『ホークアイ』の予告編が公開されました。予告編と発表されたキービジュアルによれば、本ドラマシリーズは11月24日から配信とのこと。MCUファン、アメコミ好きにとってこの冬のお楽しみがまた一つ増えました。

 アベンジャーズメンバーの中でも人気を誇るホークアイことクリント・バートン(ジェレミー・レナー)の物語ですから、このシリーズは早くから注目されていました。しかも、このドラマはコミックでも描かれた女性版ホークアイが登場するのです! 彼女の名はケイト・ビショップ。複雑な事情を抱えた金持ちの娘ですが、ホークアイに感化され、彼のようなヒーローを目指します。

 MCUは原作コミックからいくつものエッセンスを抜き出して新たな物語を作るので、コミックで描かれた設定を忠実になぞってはいませんが、この予告をみる限りケイトがホークアイに憧れ行動をともにする(無理やりバディとなる?)という展開のようです。

マーベル・スタジオ『ホークアイ』|予告編|Disney+(ディズニープラス)

 予告でわかってきたのは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』の後の世界。映画ではクリントの家族はサノスの指パッチンによって消失し5年後に戻ってきたわけですから、久しぶりに(少なくとも5年ぶりに)家族団らんのクリスマスを迎えようとしている。しかし、そこの黒装束の自警団ヒーローが現れたことにクリントはショックを受ける。というのも、家族の消失で心がすさんだクリントは一時期黒装束に身をつつみ、己の悲しみをぶつけるかのように悪人狩りをしていたわけです(ちなみに、この黒装束キャラのことを、コミックでは“ローニン”と呼んでいます)。自分のマネをした黒装束野郎が現れたのか? 真相を追うクリントはそこでケイトと出会う、という流れのようです。

 今回ケイト役を演じるのがヘイリー・スタインフェルド。『トランスフォーマー』のスピンオフにして大傑作『バンブルビー』の主人公を演じていた若手女優です。僕はこの作品でヘイリーのファンになったので、彼女のMCU登場は素直に嬉しい。なお彼女はアカデミー賞をとったアニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』のスパイダーグウェンの声も演じているから、マーベルキャラを演じるのは二度目ですね。

 クリントが黒装束で悪人たちを殺していたという暗い過去が関わってくるので、重そうな話になるかなと思ったのですが、ケイトとのドタバタバディものっぽい雰囲気で楽しい。クリントは『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』以降、迷えるワンダを導く役割だったので、師匠としての実績はありますね。

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