『漂着者』ヘミングウェイは1400年前に婚約? 時空を超えて漂着した説浮上

『漂着者』ヘミングウェイは婚約していた?

 一方で、旧ソ連の情報機関もヘミングウェイをマークしていた。正確に言うと、後宮教授(越村公一)が遺した研究結果を狙っており、超能力を発現する遺伝子とそれを持つ少数民族がターゲット。もしヘミングウェイが少数民族の血を引く遺伝子の持ち主なら、彼らにとっては格好の研究対象になる。琴音やローゼンはそのことを知って、ヘミングウェイを自分たちの側に引き込もうとしているように見える。

 遺伝子が発現するには様々な条件が同時に重なる必要がある。ここからは推測になるが、後宮が研究していた遺伝子の塩基配列はそれ自体が非常にレアで、それらの条件が一致する確率が1400年に一度だった。また通常の過程では発現せず、同じような配列の遺伝子を持つ相手が必要になるのではないか。飛鳥時代の人々はそのことを何らかの方法で知っていた。ヘミングウェイのタトゥーは遺伝子が発現した者に表れるしるしで、「着いたのか?」という後宮の言葉は、特定の遺伝子を持つ人間の出現を予測していたためと考えられる。

 ヘミングウェイの能力はスケッチブックを使わなくてもビジョンが浮かぶ段階へ進化。それによって詠美(白石麻衣)はからくも難を逃れることができた。詠美の危機がさらなる能力を引き出したとも言えるが、真実を別の角度から追求する2人が互いにどんな影響を与え合っていくか気になるところだ。

■放送情報
『漂着者』
テレビ朝日系にて、毎週金曜23:15~24:15放送
出演:斎藤工、白石麻衣、船越英一郎、リリー・フランキー、戸塚純貴、野間口徹、橋本じゅん、生瀬勝久、太田奈緒、隅田杏花、吉田志織、橋本じゅん
企画・原作:秋元康
脚本:神田優、ブラジリィー・アン・山田
ゼネラルプロデューサー:横地郁英(テレビ朝日)
プロデューサー:飯田サヤカ(テレビ朝日)、菊池誠(アズバーズ)、岡美鶴(アズバーズ)
演出:本橋圭太(アズバーズ)、山本大輔(アズバーズ)
制作協力:アズバーズ
制作著作:テレビ朝日
(c)テレビ朝日
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/hyouchakusha/
公式Twitter:@hyochakusha2021 (https://twitter.com/hyochakusha2021)
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