『夏への扉』と『Arc』、いずれも大苦戦 日本の実写SF作品は求められていないのか?

『夏への扉』と『Arc』、いずれも大苦戦

 先週末の動員ランキングは、『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』(松竹)が土日2日間で動員12万9000人、興収1億8300万円をあげて2週連続で1位となった。6月28日までの10日間の累計動員は50万9000人、累計興収6億9934万1570円。

 初週は初登場4位と奮わなかったが、地味に健闘を見せているのが先週に続いてトップ3にランクインしている『キャラクター』だ。こちらは6月28日までの17日間の累計動員が65万6758人、累計興収が9億1682万7130円。主演作として前作にあたる『花束みたいな恋をした』の大ヒット(累計興収38億円突破)は言うまでもなく、パンデミック期に入ってからの主演作としては、公開延期を経て昨年8月に公開された『糸』(最終興収22.4億円)も隠れた大ヒット。今回の『キャラクター』も10億円超えは確実で、「映画館に客を呼べる役者」としての菅田将暉神話は健在だ。

 さて、先週のこのコラム(参照:初登場6位『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』 文句なしの続編なのに苦戦)では、オープニング3日間の動員が5万2741人、興収が6898万2130円で初登場9位に終わった『ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜』の極度の不振について触れたが、同じ東宝配給の実写映画として、すぐ翌週にその成績をさらに下回る作品が現れることは予想していなかった。先週末の動員ランキングでいきなりトップ10圏外(11位)となった『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』だ。オープニング3日間の動員は4万3688人、興収は5831万8900円。近年、300スクリーン(全国315スクリーンで公開)以上で公開された東宝配給作品としては最悪の出足となっている。

 先週末はもう一作、「実写SF作品」という日本映画としては珍しいジャンルの作品として『Arc アーク』が公開されたが、こちらもオープニング3日間の動員が1万4891人、興収が2017万9020円と、全国182スクリーンという公開規模を踏まえてもかなり苦戦している。



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