『おかえりモネ』制作統括・吉永証氏に聞く、現代を舞台にした理由 ドラマが向き合う東日本大震災からの10年 

『おかえりモネ』が向き合う震災からの10年

 本作の脚本を手がけるのは、『きのう何食べた?』(テレビ東京)、『透明なゆりかご』(NHK総合)、『サギデカ』(NHK総合)などの安達奈緒子。「何気ない台詞の中に物語が浮かび上がってくる」と吉永氏はその脚本の凄さを語る。

「描かれる人間、人物像が非常に奥深いなあと感じます。一見単純な台詞を言っているようで、その言葉にはその人物が抱えている背景や、考え方がある必然性を持ってその言葉として書かれている。そうした非常にハイブローな台本を、役者の皆さん、演出チームの皆でいかに映像としてさらに高めることができるか日々精進しているところです。一週ごとに何か事件が起きて、それを解決して進んでいく、という構造ではなく、登場人物ひとりひとりの気持ちの変化が最終回まで積み重なっていく物語となっています。なので、毎朝毎日観続けて、その変化を感じ取っていただけたらうれしいです」

 物語はまだ始まったばかり。主人公・百音が成長してく姿、個性豊かな登場人物と織りなす人間模様を観続けていきたい。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:清原果耶、内野聖陽、鈴木京香、蒔田彩珠、藤竜也、竹下景子、夏木マリ、坂口健太郎、浜野謙太、でんでん、西島秀俊、永瀬廉、恒松祐里、前田航基、高田彪我、浅野忠信ほか
脚本:安達奈緒子
制作統括:吉永証、須崎岳
プロデューサー:上田明子
演出:一木正恵、梶原登城、桑野智宏、津田温子ほか
写真提供=NHK

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