『着飾る恋』真柴が塞いだ駿の強がり 川口春奈と横浜流星の表情に溢れ出る“本心”

『着飾る恋』真柴が塞いだ駿の強がり

 一方の真柴も、今回は積極的に駿に気持ちを伝える。「余計なものはいらない」という駿の強がりに対して、口を塞いで応戦し、唇をムニッと掴むと「いい、よく聞いて。藤野さんが好き。いつからかな、一緒に桜、見に行った日からかな。藤野さんだよ」と真っ直ぐと目を見て告白した。

 誰でもない、葉山でもない、「藤野さんだよ」という強いセリフが心に残る。これには駿もウルウルとした瞳で真柴を見つめるばかり。真柴を演じる川口春奈は意志の強そうな瞳で必死に気持ちを伝え、その言葉の端々に込められた想いの強さは、視聴者の心に強く響いただろう。かつて憧れた人ではなく、今大切にしたい目の前の人に正面からぶつかっていく。その真っ直ぐでひたむきなヒロイン像に私たちはいつも背中を押されるのだ。

 さらに真柴は「いつかのために、今動く」という葉山の教えのもと、仕事に対してもさらに一歩前進しようとしている。自分が進むべき道が見えてきた真柴、その一方で駿にも変化が訪れそうな予感が。

 駿はこれから、真柴のことも仕事も“手放さずに”掴むことができるのだろうか。さらに突然、羽瀬からヌードモデルを頼まれ、あげくキスまでされた陽人。このふたりの関係からも目が離せなさそうだ。葉山の登場でますます盛り上がりを見せる『着飾る恋には理由があって』。この先には、どんな恋の決着が待っているのだろうか。

■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter

■放送情報
火曜ドラマ『着飾る恋には理由があって』
TBS系にて、毎週火曜22:00~22:57放送
出演:川口春奈、横浜流星、 飯尾和樹、山下美月(乃木坂46)、 高橋文哉、赤ペン瀧川、丸山隆平、中村アン、向井理、夏川結衣
脚本:金子ありさ
プロデュース:新井順子
演出:塚原あゆ子
編成:松本友香、川島優子
主題歌:星野源
製作:TBSスパークル、TBS
(c)TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/kikazarukoi_tbs/
公式Twitter:@kikazarukoi_tbs
公式Instagram:kikazarukoi_tbs

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