鈴木亮平、30代を過ぎて変化した「かわいい」への嬉しさ 実はラブコメ好きの一面も 

鈴木亮平、変化した「かわいい」への嬉しさ

ラブコメの世界に感じる「希望」

ーー最初は怖いイメージだった清一郎が、徐々に変わっていくそのキャラクター変化はどのように意識して演じているのでしょう?

鈴木:監督から「第1話からかわいさを覗かせてほしい」とリクエストがありました。清一郎は「恋愛なんて『けっ』」て言ったりもしますが、「本当は恋がしたいと思っておいてほしい」と言われたのですごく意識しました。ただ、かわいさを前面に出そうとするとあざとくなってしまうので、本音がチラチラ出るようにすれば、そう見えてくれるかなと。普通はそういう部分は隠して生きていくと思うんですが、不器用だから見えちゃう人なんです。

ーー鈴木さんが演じていて感じる清一郎の魅力はどこですか?

鈴木:ギャップですね。漫画に苦しんだり、一生懸命になったり……男から見ても仕事に真剣に向き合っている姿は色っぽいなと感じます。そんな清一郎が人と向き合ったとき、おどおどしてしまったり、素直になれないけど本音は出てしまう。いろんな面を人間として見せていければ、自然とかわいく見えてくるかなと思って演じていました。

ーーご自身のこれまでの経験から清一郎に取り入れたギャップなどもありましたか?

鈴木:若いときは「カッコいい」と言われたい気持ちがあるんですけど、30代を過ぎて何かの拍子に「かわいい」って言われて、嬉しく感じるようになってきて(笑)。かわいくいても、というか自分のダメなところを見せてもいいんだ、という気づきは、少しこの役に生かせたかなと思います。

ーー鈴木さんはラブコメ好きと聞きましたが、鈴木さんが考えるラブコメの良さはなんでしょう?

鈴木:ラブコメの世界っていいなって思いません?

ーーいいなぁって思います。観ている側も幸せを感じられますよね。

鈴木:希望があるというか。生きる/死ぬとか、時代を動かすような大きなことをするわけではないですが、恋をするときってそれくらい自分にとって大事件のような感覚になりますよね。他人だった人が、ここまで急激に近くなったり、別れたりすることって、恋愛だけだと思うんです。友達も家族関係も、ここまで人と人とが他人ではなくなるというのは、なかなかないかなと。人間でいれて、そしてこの世界に生まれてよかったなっていう気持ちになれるのがラブコメな気がします。

ーー清一郎が描いているのは少女漫画ですが、鈴木さん自身、少女漫画にはどんな魅力を感じますか?

鈴木:正直、ピンとこないことが多いんですよ。「この一言でこんな悩む?」とか、「これに1マス使う?」みたいなことがあって。でも自分には理解できないからこそ、面白いなと思います。

ーーピンとこない部分を演じるのは難しくなかったですか?

鈴木:これをやればキュンとするみたいな感覚が僕にはあまりわからないので、意識せずにやっていました。わかったフリをしてキュンを狙ってしまうと、いやらしさが出てしまうだろうなと。僕が不器用にもラブコメに取り組んでる姿勢も清一郎とリンクすればと思っていました。

『レンアイ漫画家』は1つだけのパステルカラーの一作に

ーー改めて撮影を終えて、『レンアイ漫画家』の魅力はどこにあるでしょう?

鈴木:このドラマはどんどんテイストが変わっていくんです。最初はあいこに恋愛のミッションを頼んでいて、だんだんそこから清一郎も含めてのラブストーリーになり、他の話も入ってきつつ、コメディ色が強くなり……もういろんなことがあって(笑)。コロコロ変わっていくのが魅力の1つだなと思います。

ーー鈴木さんの役者人生において、今のタイミングで恋愛ドラマに挑戦できたことについてはどんな思いですか?

鈴木:コロナ禍で気持ちも沈みやすくなる世の中において、明るい恋愛ドラマに携われたことは、観てくださる方にも自分的にも、ベストなタイミングだったと思います。良い意味で、難しいことを考えずに楽しんで観られるので、僕もこういうドラマを求めてましたし、視聴者の皆さんも求めてるんじゃないかなと。

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ーー『レンアイ漫画家』は鈴木さんにとってはどんな作品になりましたか?

鈴木:アルバムが家にいっぱい並んでるとしたら、大体は茶色とか黒とか白のアルバムなんですけど、1つだけパステルカラーがあるみたいな。そんな作品になりましたね。

ーー素敵ですね。視聴者の方に向けて最終話までの意気込みをお願いします。

鈴木:予告編で流れていた「俺たちは付き合ってるのか?」というシーンで、その後のあいことの台詞や、清一郎がとった行動に、僕は思わずキュンとしたので、この後も観て楽しくてキュンキュンできるかわいい恋愛ドラマになっていると思います。鈴木亮平のイメージからは想像つかないかもしれませんが、皆さんの人生のアルバムの中でも、パステルカラーの一冊になれるように大切に作りました。毎週木曜日を楽しみに、幸せな1時間を過ごしてもらえればなと思います。

▼鈴木亮平 チェキプレゼント▼

鈴木亮平のチェキを1名様にプレゼント。応募要項は以下のとおり。

【応募方法】
リアルサウンド映画部の公式Twitterフォロー&該当ツイートをRTいただいた方の中から抽選でプレゼントいたします。当選者の方には、リアルサウンド映画部の公式TwitterアカウントよりDMをお送りさせていただきます。

※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※複数のお申し込みが発覚した場合、ご応募は無効とさせていただく場合がございます。
※営利目的の転売は固くお断りいたします。発見した場合は然るべき対応をとらせていただきます。

<リアルサウンド映画部 公式Twitter>
https://twitter.com/realsound_m

<応募締切>
6月10日(木)

■放送情報
『レンアイ漫画家』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~22:54放送
出演:鈴木亮平、吉岡里帆、眞栄田郷敦、岩田琉聖、小西桜子、白石隼也、松大航也、奥平大兼、竜星涼、木南晴夏、片岡愛之助ほか
ゲスト:稲葉友
原作:山崎紗也夏『レンアイ漫画家』(講談社モーニングKC刊)
脚本:松田裕子
音楽:末廣健一郎
演出:石川淳一、小林義則、淵上正人
編成企画:佐藤未郷、江花松樹
プロデュース:小林宙
主題歌:佐藤千亜妃「カタワレ」(EMI Records)
オープニングテーマ:BiSH「ZENSHiN ZENREi」(avex trax)
制作:フジテレビ
制作著作:共同テレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/renaimangaka/

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