『監察医 朝顔』風間俊介が伝えた今を生きるための言葉 “ごめんばこ”が明日への希望に

『監察医 朝顔』が描く今を生きること

 これから自分がする話に対して「俺も聞きたい。老後の楽しみにする」と笑顔で言える平は強い。大切な里子との初デートの記憶。それだけでなく、いつかは里子の存在ごと忘れ去ってしまうかもしれない。死にたくなるような恐怖と戦いながら、平は終わりに向かって今を生きているのだ。

 そんな第15話のラストは、浩之(柄本明)が入院する仙ノ浦の静愛病院から朝顔にかかってきた「危篤」というあまりにも悲しい知らせで幕を閉じる。歯のことはどんな結果であれ、里子のものだったと伝えると決めていた朝顔。第16話の予告で、朝顔は薄れゆく意識の浩之を前に「じいちゃん、あのね……」と声を詰まらせる。朝顔は浩之に真実を伝えるのか。第16話は涙なしには見られない回となりそうだ。

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■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
『監察医 朝顔』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00~放送
(2020年秋・2021年冬2クール連続)
出演:上野樹里、時任三郎、風間俊介、志田未来、中尾明慶、森本慎太郎(SixTONES)、藤原季節、斉藤陽一郎、坂ノ上茜、田川隼嗣、宮本茉由、辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)、加藤柚凪、戸次重幸、平岩紙、三宅弘城、杉本哲太、板尾創路、山口智子、柄本明ほか
原作:『監察医 朝顔』(実業之日本社)
脚本:根本ノンジ
プロデュース:金城綾香
演出:平野眞、阿部雅和
制作:フジテレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/asagao2/

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