望月歩、役者としての新たな一歩 『エール』『麒麟がくる』『監察医 朝顔』出演で得た自信を聞く

望月歩が振り返る朝ドラから月9まで

緊張をほぐしてくれた上野樹里の言葉

ーー『監察医 朝顔』牛島の注目ポイントを教えて下さい。

望月:人のために動いているつもりでも、自分のためにしか動いていなかったウッシーが、朝顔先生からの言葉を受けて、どう変化していくのか、法医学にどんな思いを持っていくのか、その変化を観ていただけたらと思います。

ーー牛島の役作りとしては?

望月:今回は“洋楽を聴いている人”という設定を自分でしたので、演じる前からウッシーとして、いろんな曲を聴くようにしました。一体どこから自分で、どこからがウッシーになっているかと問われると難しいのですが、演じる役柄が決まった後は、その人物に“変わる”努力をしています。

ーー『監察医 朝顔』の現場は?

望月:本当に楽しいです。いつの間にか自分も仲間に入れていただいているというか。ドラマの雰囲気も温かいですが、現場も本当に温かいんです。それは前シリーズのときに視聴者として観ているときから感じていたものが、そのまま現場の雰囲気になっているのがすごいなと。

ーー法医学教室のメンバーは役柄と実際の人柄もかなりシンクロしていそうですね。特に中尾(明慶)さんはそのままムードメーカーだったり?

望月:まさにそうです(笑)。皆さんそのままの人柄と近いキャラクターとも言えると思うんですが、強いて言えば上野さんが一番違うかもしれません。

ーーそれはどんな点で?

望月:カメラが回っていないときの上野さんは本当に明るくて柔らかい雰囲気で。朝顔としての顔と、上野さん自身のときとまったく雰囲気が違っていたんです。僕のクランクイン初日、すごく緊張していたんですが、最初に声をかけてくださったのが上野さんだったんです。そのおかげで、「大丈夫だ、できる」と思えたので、それは本当に有り難かったです。

ーー第9話では朝顔と正面からぶつかるシーンもありました。

望月:間違いをおかしたときに、大きな声で“叱る”という描写はこれまでいろんな作品で描かれていたと思うんです。でも、朝顔先生はウッシーに淡々と諭すような形で言葉を綴っていて。それはウッシーとしてはもちろん、演じる自分自身にも、ものすごく響くものがありました。

「やっぱり自分はお芝居が好きでやっているんだ」

ーー2020年はコロナ禍の1年となり、1回目の緊急事態宣言では多くの作品の撮影が中断を余儀なくされました。自粛期間を経て、撮影現場に戻ってきたときに何かを思うことはありましたか?

望月:やっと発散できる、やっぱりお芝居が好きなんだなと、現場に入って思いました。元々、ゲームが好きで何もなければ家に籠もって何十時間もやっていられるんです。コロナ禍の自粛期間中はご飯食べて、お風呂に入って、映画を観るか、ゲームをするか、という日々でした。ゲームは大好きなので、願ってもない時間だったはずなのに、不思議と全然楽しく感じられなくて。映画もとりあえず頭の中に何か入れようという感覚で「面白かった!」とこの頃は思えなかったんです。

ーーひたすら時間を消化しているだけのような。

望月:そうなんですよ。自粛期間が明けて、また仕事をさせていただいて、そしてゲームをしたらやっぱり楽しくて。好きなものと好きなものが両立していないとやっぱりダメなんだなって。極端に言えば、自粛期間中は“死んだような毎日”だったかもしれません。久々に現場に入ったとき、「やっぱり自分はお芝居が好きでやっているんだ」というのを改めて実感したんです。自粛期間があったからこそ、無意識に感じていた芝居への思いを自覚することができたなと今は思いますし、まさに“生き返った”感覚です。

ーー芝居に対する思いは年々変わっている感じですか?

望月:中学生ぐらいの頃から大学には行かなくていいとずっと思っていたんです。学びたいことがあるわけではなかったですし、演技を初めた頃からずっと役者として生きていきたいという思いはずっとありました。だから、“思いが増す”という感じではないですね。

ーーその中で「目標を達成する」だけではないところに意識が向いてきたと。

望月:そうですね。思っていた目標がまだ中間地点にも到達していないものだったんだと分かって。いろんな作品に出演させていただいたからこそ、それで満足するのではなくて、“通過点”にしなくてはいけないという思いが芽生えた1年でした。土台が強固な作品に携わらせていただいたので、また次の高い壁に登るための力も付けることができたのかなって。

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■放送情報
『監察医 朝顔』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00〜放送
(2020年秋・2021年冬2クール連続)
出演:上野樹里、時任三郎、風間俊介、志田未来、中尾明慶、森本慎太郎(SixTONES)、藤原季節、斉藤陽一郎、坂ノ上 茜、田川隼嗣、宮本茉由、辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)、加藤柚凪、戸次重幸、平岩 紙、ともさかりえ、三宅弘城、杉本哲太、板尾創路、山口智子、柄本明 ほか
原作:『監察医 朝顔』(実業之日本社)
脚本:根本ノンジ
プロデュース:金城綾香
演出:平野眞、阿部雅和
制作:フジテレビ
(c)フジテレビ

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