第2次緊急事態宣言の影響は限定的? 国内アニメ作品が牽引する映画興行

国内アニメ作品が牽引する映画興行

 1月9日(土)には、1月23日公開予定の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の深夜0時からの世界最速上映の中止がアナウンスされた。緊急事態宣言下で午後8時以降の営業の自粛が迫られている(というのも変な日本語だが、変な状況なのだから仕方がない)のだから当然と言えば当然だが、懸念していた公開延期のアナウンスは今のところない。また、同じく1月9日に各興行会社に通達(相変わらず後手後手だ)された政府からの要請項目の中には、多くの関係者が予想していた「座席の50%制限販売」の要請が入っていなかった。先週末の『銀魂 THE FINAL』の健闘、そして「座席の50%制限販売」の要請がなかったことは、2021年の本命、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の(昨年の公開延期を経ての)予定通りの公開を大いに後押ししたのではないだろうか。

■宇野維正
映画・音楽ジャーナリスト。「集英社新書プラス」「MOVIE WALKER PRESS」「メルカリマガジン」「キネマ旬報」「装苑」「GLOW」などで批評やコラムやインタビュー企画を連載中。著書『1998年の宇多田ヒカル』(新潮社)、『くるりのこと』(新潮社)、『小沢健二の帰還』(岩波書店)、『日本代表とMr.Children』(ソル・メディア)。最新刊『2010s』(新潮社)発売中。Twitter

■公開情報
『銀魂 THE FINAL』
全国公開中
監督・脚本:宮脇千鶴
監修:藤田陽一
配給:ワーナー・ブラザース映画
(c)空知英秋/劇場版銀魂製作委員会
公式サイト:gintamamovie.jp
公式Twitter:@gintamamovie

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