木村拓哉主演『教場II』北村匠海登場の“エンドロールの後”に騒然 明らかになった風間教官の過去

『教場II』北村匠海登場のラストに騒然

 クライマックスで登場した、第198期の生徒だった岸川(葵わかな)と枝元(富田望生)は、警察官になることを諦めた2人だ。その2人が、「前編」に登場した警察官になった同期の5人と同じように宮坂を弔う。人の命を守り、それを敬うということは警察官にのみ与えられた使命ではないということ。また劇中で石上が語る、警察官にとって一番大事なこととして風間が言ったという「見てみぬふりをしない人間になること」。そして、今回の生徒たちの物語がそれぞれ繋がりを持っていると同時に、過去の代の生徒たちの物語ともしっかりと繋がっていること。この濃厚な前・後編5時間の中に、いくつもの教えとメッセージが確かに込められていたのである。

 エンドロールの後に突如として描かれた、風間の過去と右目の秘密。後輩刑事の遠野(北村匠海)と張り込みをし、凶器を持った犯人に襲撃される。この一連のシーンは、風間の右目の秘密以外にもいくつもの伏線を回収していた。前編のオープニングシーンであったということはもちろん、犯人と建物の中でぶつかるのがバイク便のバイトをしていた鳥羽であり、卒業式の後に風間が鳥羽にかけた言葉とも結びつく。そして前編の最初の授業で風間が教えた、「持っているものを決めつけない」「事態が悪化する」という言葉も、このラストに繋がっていたようだ。

※初出時、一部表記に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

■久保田和馬
1989年生まれ。映画ライター/評論・研究。好きな映画監督はアラン・レネ、ロベール・ブレッソンなど。Twitter

■放送情報
『教場II』
フジテレビ系にて、1月3日(日)、4日(月)21:00〜2夜連続放送
出演:木村拓哉、濱田岳、上白石萌歌、福原遥、矢本悠馬、杉野遥亮、目黒蓮(Snow Man)、眞栄田郷敦、岡崎紗絵、戸塚純貴、高月彩良、樋口日奈(乃木坂46)、重岡大毅(ジャニーズWEST)、三浦貴大、佐久間由衣、嘉島陸、工藤阿須加、川口春奈、葵わかな、富田望生、味方良介、村井良大、大島優子、三浦翔平、佐藤仁美、和田正人、高橋ひとみ、松本まりか、小日向文世ほか
原作:長岡弘樹『教場』シリーズ(小学館)
脚本:君塚良一
演出:中江功
プロデュース:中江功、渡辺恒也、宋ハナ、遠藤光貴(SWITCH)
制作協力:SWITCH
制作著作:フジテレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/kyojo/
公式Twitter:@kazamakyojo
公式Instagram:@kazamakyojo

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる