【検証】『銀魂』『エヴァ』など今観直しておきたいアニメ、全話観たら何時間かかる?

 今年はアニメ映画が盛り上がりを見せた1年だった。テレビ放送でも『半妖の夜叉姫』のような少し前の人気作品の続編や、『おジャ魔女どれみ』に『セーラームーン』といった劇場版最新作が公開するものも少なくない。

 子供の頃、毎週月曜日の夜7時にはテレビの前で「I am」を熱唱していた。劇場版も欠かさず観に行っていた。そんな『犬夜叉』のオリジナル続編アニメを15年ぶりに観るのだから、気合を入れるために筆者は改めて『犬夜叉』シリーズを全て一気に観返した。劇場版や続編などが公開されるとなると、アニメの復習をしたくなるのがやはり人の性。年末年始のお休みで時間があるからこそ、思わずトライしたくなる一気観だが、果たして各作品トータルで何時間、何日かかるのか。年末年始に劇場版が公開される作品にターゲットを絞って、この途方もない検証をしたいと思う。

『ポケモン』:『劇場版ポケットモンスター ココ』

【公式】『劇場版ポケットモンスター ココ』予告2

 出鼻をくじくようになってしまうが、『ポケモン』はやばい。1997年から現在に至るまで、23年間のその軌跡を一気観しようという考えが間違っているのかもしれない。それでもやはり人はそこに山があれば登るし、高い山であればあるほど登頂欲が掻き立てられるのではないだろうか。

 『ポケモン』シリーズはこれまで、『無印』『無印(金銀)』『アドバンスジェネレーション(AG)』『ダイヤモンド&パール(DP)』『ベストウィッシュ(BW)』『XY』『XY&Z』『サン&ムーン(SM)』と、基本的にゲームのリリースに合わせてアップデートされてきた。2019年から始まった新シリーズは『無印2』や『令和版』とされている。シリーズごとに、新しいポケモンや新しい仲間が登場するのが魅力的だが、主人公サトシの作画変化を追うのも一興。もともと10歳にしては眼光が鋭かったサトシだが、近年ゆるやかに、しかし確実にマイルドな顔に変化。特に『SM』からは完全に可愛い路線にシフトされ、本来の少年らしさを取り戻している。

 シリーズを全部一気に観るなら、健康で文化的な最低限度の生活を抜きに考えるとトータルで474.14時間、日数で換算すると20日ほどかかる。ただ、忘れてはいけないのが“劇場版”の存在だ。

 『ポケモン』シリーズはこれまで、22作の劇場版(と短編映画)を発表している。記念すべき23作目『劇場版ポケットモンスター ココ』を観る上で、こちらも欠かさずにチェックするとトータルで32.68時間、日数に換算すると2日ほど必要だ。つまり、アニメと合わせて22日。恐ろしい。

『銀魂』:映画『銀魂 THE FINAL』

映画『銀魂 THE FINAL』本予告編

 原作漫画では何度も最終回詐欺が行われた『銀魂』。そのたびにアニメで謝罪会見が行われるのも、もうファンとしては慣れっこの恒例行事となっていた。

 アニメは2006年から2020年12月23日まで放送。初期の頃は漫画に合わせて1話ごとに完結するギャグスタイルで、時々アニメオリジナルストーリーも登場した。また、何話かまたいで放送される長篇シリーズも原作通りの流れで展開される。アニメシリーズ自体は第4期の2018年8月で最終章の虚篇が終わり、2年後の世界に突入するもそこで放送終了。その後の原作ラストまでを描いたのが映画『銀魂 THE FINAL』というわけだ。ちなみに2020年10月より放映されていた『銀魂 よりぬき銀さんポロリ篇』は、これまで放送されたアニメの人気回の再放送である。

 つまり、銀魂をアニメで楽しんでいたファンにとって『THE FINAL』を鑑賞する上でこれまでのシリーズを振り返ることは必須! 健康的で文化的な最低限度の生活を抜きに考えるとずばり、トータルで125.36時間、日数換算すると6日ほど必要だ。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アニメシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる