窪田正孝×二階堂ふみは“月と太陽”のようだった 『エール』は出会いの素晴らしさを描いた物語に

『エール』は出会いの素晴らしさを描いた物語

 GReeeeN「星影のエール」をバックに、裕一と音が海岸で戯れる姿は毎朝観てきたタイトルバックそのもの。10月初旬のロケで新たに撮影された映像だ。先日、『あさイチ』(NHK総合)の「プレミアムトーク」に窪田正孝が出演した際、クランクイン直後から撮影の合間も息のぴったりな窪田正孝と二階堂ふみの姿が映し出されていたのを思い出す。

 「裕一が月なら、音は太陽のような存在」(『NHKウイークリーステラ』2020年11/27号より)。窪田はインタビューの中で、2人の関係性をそう話していたが、主演とヒロインとして、互いに励まし合い二人三脚で走りきった窪田と二階堂にもその言葉は当てはまるだろう。出会いや人と人の繋がりの中で裕一の音楽が生まれていったように、『エール』もこの2人だったからこそ完成した作品であると、裸足になり美しい砂浜を駆け回る窪田と二階堂を観て感じた。

 昨年9月のクランクインから、今年10月のクランクアップまで約1年の撮影。放送上では、3月にスタートし、この11月末まで再放送も挟んでの約8カ月。新型コロナウイルスの感染拡大という未曾有の事態にも、本作は日本中にエールを送り続けてきた。図らずして、このタイトルになったのは運命的にも思えてくる。一つひとつの出会いが人の人生を豊かにしていくという普遍的なメッセージは、これからも多くの人の心にエールとなって力強く響いていく。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
連続テレビ小説『エール』
2020年3月30日(月)〜11月28日(土)予定(全120回)
※9月14日(月)より放送再開
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45
※土曜は1週間を振り返り
出演:窪田正孝、二階堂ふみ、薬師丸ひろ子、菊池桃子、光石研、中村蒼、山崎育三郎、森山直太朗、佐久本宝、松井玲奈、森七菜、柴咲コウ、風間杜夫、唐沢寿明ほか
制作統括:土屋勝裕
プロデューサー:小西千栄子、小林泰子、土居美希
演出:吉田照幸、松園武大ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/yell/

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