瀬田なつき×山田杏奈が切り取った“いま”しかない東京 「ちょっとしたパラレルワールド」

瀬田なつき×山田杏奈、待望のタッグ作を語る

パラレルワールドのような東京の風景

 ハルコとケンイチの成長とあわせて、本作のもうひとりの主役と言えるのが、東京の街並みだ。瀬田監督はこれまでも東京を巧みに切り取ってきたが、コロナ禍で外出自粛の期間があったこともあり、本作の東京は今まで以上に輝き、幻のような風景が映し出されている。

「風景を意識的に撮ったというよりは、動き回る登場人物を捉えたいというのが先にありました。人物を捉えていけば自ずと背景にある街並みも記録されていきます。それがこのときにしかなかった東京の姿を捉えることにも結果的になったのかなと。撮影をしているときは公開しているタイミングで東京オリンピックが開催されているんだろうと思っていたんです。だから、冒頭からオリンピックに関するものも随所に入れてあります。そのせいか、改めて本作を観るとちょっとしたパラレルワールドのような感覚にもなりますね。映画館の暗闇に合う作品になっていると思うので、ぜひ大きなスクリーンで堪能してほしいです」(瀬田)

「初号試写も延期になって、自粛明けに初めて完成した映画を観ました。家から出ていなかったこともあり、キラキラした東京の街並みにすごく救われた部分があったんです。東京ってこんなにいいところだったんだと。ハルコとケンイチの出会い、ケンイチとマユミの出会いも今の状況では難しいですよね。どこかファンタジーにも思える世界なのですが、だからこそ、本作を観て癒やされる人も多いような気がします。ラストシーンのハルコとケンイチが歩道橋を歩いていくシーンは本当に素敵なので、ぜひ多くの方に観ていただきたいです」(山田)

■公開情報
『ジオラマボーイ・パノラマガール』
全国順次公開中
脚本・監督:瀬田なつき
出演:山田杏奈、鈴木仁、滝澤エリカ、若杉凩、平田空、持田唯颯、きいた、遊屋慎太郎、斉藤陽一郎、黒田大輔、成海璃子、森田望智、大塚寧々
原作:岡崎京子『ジオラマボーイ・パノラマガール』(マガジンハウス刊)
配給:イオンエンターテイメント
2020年/日本/105分/カラー/シネスコ/5.1chデジタル
(c)2020岡崎京子/「ジオラマボーイ・パノラマガール」製作委員会
公式サイト:gbpg2020-movie.com
公式Twitter:@gbpg2020_movie

▼山田杏奈 チェキプレゼント▼

山田杏奈のサイン入りチェキを1名様にプレゼント。応募要項は以下のとおり。

【応募方法】
リアルサウンド映画部の公式Twitterをフォロー&該当ツイートをRT、もしくはリアルサウンドの公式Instagramをフォロー&該当投稿をいいねしていただいた方の中からプレゼントいたします。当選者の方には、リアルサウンド映画部の公式Twitterアカウント、もしくは公式InstagramアカウントよりDMをお送りさせていただきます。

※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※複数のお申し込みが発覚した場合、ご応募は無効とさせていただく場合がございます。

<リアルサウンド映画部 公式Twitter>
https://twitter.com/realsound_m

<リアルサウンド 公式Instagram>
https://www.instagram.com/realsoundjp/

<応募締切>
12月4日(金)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる