声優・津田健次郎が語る、これまでの表現とは異なる『エール』語りの面白さ 「重要なのは緩急」

津田健次郎が『エール』語りに込める“緩急”

朝ドラ出演は「実は少しだけ言いました(笑)」

ーー『あさイチ』(NHK総合)に出演された際は思い出のシーンを挙げられていましたが、放送が再開されてからここまでで印象深いシーンはありますか?

津田:ちょうど先ほど録っていたんですけど、「長崎の鐘」を制作するお話しがすさまじく重厚なんです。吉岡(秀隆)さんと窪田(正孝)さんのやりとりがすごく重厚で、とても印象深いです。語りを収録するにあたって、事前に映像を拝見したんですけど、「これちょっと語りを入れるどころじゃないな」と思ってしまったくらいすごく引き込まれる、とても神聖なシーンになっていると思います。

ーー津田さんは第97話に出演もされます。語りだけでなく、出演というお話しを聞いたときはどのように感じましたか?

津田:めちゃくちゃ嬉しかったですね(笑)。語りとしてすでに参加はさせていただいているんですが、個人的にも好きな作品なので、顔を出しても参加させていただけるんだということで。

ーーちなみに津田さんからお願いみたいなものはされたんですか?

津田:実は少しだけ言いました(笑)。「カメオでもいいから……」と何気なくアピールしました(笑)。本当にやらせていただけることになり、びっくりしましたけど、嬉しかったです。

ーー出演する闇市の麻雀シーンを振り返っていかがですか?

津田:闇市で久志を中心としたシーンに少しだけ絡ませていただくのですが、とにかく闇市の怪しい人、カタギではない雰囲気の人物をやらせていただいて、顔も泥がついていたりするような相当薄汚れた感じに仕上がりました。

ーー語りの収録の際にご自身の演じているシーンを確認することになりますね。

津田:自分の芝居を見返すのは、恥ずかしいなと。撮影そのものは荒んだシーンでしたが、ずっと窪田さんや(山崎)育三郎さんとお会いできていなかったので、今回お会いできてなによりでした。楽しい時間でした。

ーー語りをされる方は、出演者と会う機会がなかなかないと聞きました。

津田:撮影の待ち時間に、窪田さんと育三郎さんと前室で過ごさせていただいて。窪田さんは自粛期間中にアニメをご覧になっていたみたいで、「津田さんたくさん出てました!」と教えていただきました。お2人とも当たりが柔らかく、和気あいあいとした、とても楽しい時間でした。

■放送情報
連続テレビ小説『エール』
2020年3月30日(月)~11月28日(土)予定(全120回)
※9月14日(月)より放送再開
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45
※土曜は1週間を振り返り
出演:窪田正孝、二階堂ふみほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/yell/

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