岸井ゆきの、“二番手ポジション”で実力を発揮 『わたどう』椿と復縁はあるのか?

岸井ゆきの、“二番手ポジション”で実力発揮

 彼女の名を一躍有名にした作品にNHK連続テレビ小説『まんぷく』が挙げられるが、その中で岸井は同一人物の14歳から実年齢の27歳を通り越して30代後半までの成長を演じてのけた。小柄で童顔、素顔のままといった雰囲気の彼女だからこそ、“何にでも染まれる”のだ。年齢も超えて、また強烈なキャラクターの側にいて振り回されたり掻き乱されながらも、最終的には自身の個も消失はせずに意外な一面を開花させ見せてくれる愛しき役どころを演じられるのだろう。

 その正体は「さくら」であり、何やら当主殺人事件当時のことを思い出したのであろう七桜を、椿の心の中から完全に追い出そうと女将・今日子(観月ありさ)は結局この栞の健気で一途な想いを利用することに決めたようだ。これから栞も今日子の手によっていろんなものを狂わせられていきそうだ。

 離れ離れになって3年経った椿と七桜が次話、また対峙するようだ。栞や多喜川(山崎育三郎)からの好意も加わり、またこれまでとは違った人間模様が展開されそうだが、もどかしい想いを抱えながら歯痒さを我慢して見守るしかなさそうだ。

■楳田 佳香
元出版社勤務。現在都内OL時々ライター業。三度の飯より映画・ドラマが好きで劇場鑑賞映画本数は年間約100本。Twitter

■放送情報
『私たちはどうかしている』
日本テレビ系にて、毎週水曜22:00〜放送
出演:浜辺美波、横浜流星、高杉真宙、岸井ゆきの、和田聰宏、岡部たかし、前原滉、草野大成、山崎育三郎、須藤理彩、中村ゆり、鈴木伸之、佐野史郎、観月ありさ
原作:安藤なつみ『私たちはどうかしている』(講談社『BE・LOVE』連載)
脚本:衛藤凛
演出:小室直子、猪股隆一
音楽:出羽良彰
チーフプロデューサー:西憲彦
プロデューサー:鈴間広枝、松山雅則(トータルメディアコミュニケーション)
制作協力:トータルメディアコミュニケーション
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:www.ntv.co.jp/watadou
公式Twitter:@watadou_ntv
公式Instagram:@watadou_ntv

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