川口春奈の名場面も再び! 『麒麟がくる』織田家と斎藤家の亀裂が招いた“動乱”

『麒麟がくる』織田家と斎藤家の亀裂

 さらに、親子の葛藤を抱えるのは斎藤家も同じ。自身が道三の本当の子ではないと盲信する高政(伊藤英明)は、自身を土岐頼芸(尾美としのり)の息子だと信じていた。母・深芳野(南果歩)が亡くなった際には道三に詰め寄り、母が遺した想いを叶えるべく自身を家督にしろと迫る。道三はそれを了承し、高政は正式に斎藤家を継ぐことになるのであった。しかしこちらの親子関係も、もはや修復不能、収集のつかない自体になってしまう。高政は2人の弟を暗殺してしまうのだが、「兄弟を殺した」のではなく「道三の息子」を殺したのだと言う。実の息子を殺された道三は怒り心頭。2人の対立はついに長良川の戦へと発展する。

 家族関係の縺れが及ぼす影響により、大きく政治が動いた織田家と斎藤家。この亀裂が光秀の身にどう関わってくるのか、それと共に次回放送での、いくつかの合戦シーンも見逃せない。そしていよいよ2週間後となる放送再開がますます待ち遠しくなるだろう。再開後の後半戦は「京〜伏魔殿編」と銘打たれ、おどろおどろしい展開となりそうな予感。坂東玉三郎、片岡鶴太郎など10名の新キャストも発表され、盛り上がりが期待される。

■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter

■放送情報
『麒麟がくる』まであと1週! これまでの名場面すべて見せます
総集編(3)誇り高く
8月23日(日)
20:00~20:45/NHK総合・BS4K ※土曜の再放送あり
09:00〜09:45/BS4K
18:00〜18:45/BSプレミアム
写真提供=NHK

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