山崎賢人「ここまで愚かなものを出せるのが初めてだった」 行定勲監督と『劇場』での役作り明かす

山崎賢人、『劇場』での役作り明かす

 また、ヒロイン役を務めた松岡茉優は、今回スケジュールの都合で登壇を断念。代わりにビデオメッセージが寄せられた。「今日はすごく行きたかった」と悔しさをにじませながらも、公開規模が縮小したことに関して、「映画を愛する行定さんだから、たくさんの苦悩もあるんでしょうけど、山崎くんを筆頭に我々20代半ばの俳優たちは『劇場』の永田や沙希ちゃんのように、熱い気持ちを持ったまま映画の世界を元気にしたいと思っております。日本の映画の未来は明るいぞ」と力を込めたメッセージを届けた。話を受けた山崎は、松岡のことを同世代の中でも「本当に頼もしい女優さん」と述べた上で、「これからも盛り上げていけたらと思います」と共感を示した。

松岡茉優

 最後に映画内のセリフにちなみ、自身にとって“一番心地いい場所”を聞かれると、山崎は「家ですね」と即答。「自粛期間もあり、掃除や部屋が広くなるように工夫して、カーテンを変えたり、植物を置いたりと外に出なくても自然を感じれるような空間にしました」と自粛期間の生活を振り返った。

山崎賢人

 一方、行定監督は、「映画館です。作り手としては本当はしてほしくないんだけど、つい映画館で寝てしまった映画とかありますよね。こんな贅沢なことはないですよ。何度も目を開けようとするんだけど、睡魔に勝てなくて諦めて寝る。そのときの心地よさっていうのはなくて。その逆もあって、暗闇の中でひとつの作品をみんなが一緒に観ているという体験ができる。なかなか今は『映画館はどうなの?』と問われる時代にあると思いますが、映画館はみんなの安全を守れるように頑張っているので、できればこの『劇場』も映画館で他者と一緒に観る経験をしていただけたら」と締めくくった。

※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記

■公開・配信情報
『劇場』
全国公開中、Amazon Prime Videoにて配信中
出演:山崎賢人、松岡茉優、寛一郎、伊藤沙莉、上川周作、大友律、井口理(King Gnu)、三浦誠己、浅香航大
原作:『劇場』又吉直樹(新潮社刊)
監督:行定勲
脚本:蓬莱⻯太
音楽:曽我部恵⼀
配給:吉本興業
(c)2020「劇場」製作委員会
公式サイト:https://gekijyo-movie.com
公式Twitter:https://twitter.com/gekijyo_movie0417

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