「収容人数50%以内」を巡る外国映画と日本映画の異なる事情

収容人数を巡る外国映画と日本映画の事情

 先週末のランキングを見れば明らかなように、現状、10〜20代の一般層の観客をターゲットにしたテレビ局製作の気軽なエンターテインメント作品は、3月に公開された『一度死んでみた』しかないという深刻なタマ不足が続いている。とはいえ、『コンフィデンスマンJP プリンセス編』が公開される7月23日の段階で収容率50%の上限が撤廃されているとは考えにくい。果たして前作と比べてどの程度の数字を記録するのか? そして、もしキャパシティをはるかに超える観客が押し寄せてきた場合の劇場の対応はどうなるのか? 今夏の映画業界の行方を占う、注目すべき興行となるだろう。

■宇野維正
映画・音楽ジャーナリスト。「装苑」「GLOW」「キネマ旬報」「メルカリマガジン」などで批評やコラムを連載中。著書『1998年の宇多田ヒカル』(新潮社)、『くるりのこと』(新潮社)、『小沢健二の帰還』(岩波書店)、『日本代表とMr.Children』(ソル・メディア)。最新刊『2010s』(新潮社)発売中。Twitter

■公開情報
『コンフィデンスマンJP プリンセス編』
7月23日(木・祝)全国公開
出演:長澤まさみ、東出昌大、小手伸也、小日向文世、関水渚、古川雄大、白濱亜嵐、柴田恭兵、北大路欣也、竹内結子、三浦春馬、広末涼子、織田梨沙、ビビアン・スー、滝藤賢一、濱田岳、濱田マリ、デヴィ・スカルノ、石黒賢、前田敦子、生瀬勝久、江口洋介
監督:田中亮
脚本:古沢良太
主題歌:Official髭男dism「Laughter」(ポニーキャニオン/ラストラム・ミュージック・エンターテインメント)
配給:東宝
制作プロダクション:FILM
製作:フジテレビ・東宝・FNS27社 
(c)2020「コンフィデンスマンJP」製作委員会
映画公式サイト:http://confidenceman-movie.com 
公式Instagram(映画・ドラマ共通):https://www.instagram.com/confidenceman_jp/
公式Twitter(映画・ドラマ共通):https://twitter.com/confidencemanJP

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