マキタスポーツがNHKドラマに引っ張りだこ! 朝ドラ『エール』では難役に挑戦

マキタスポーツ、『エール』で難役に挑戦

 マキタスポーツは、朝ドラ『エール』に出演するにあたって、自身の役柄について「畠山はそもそも事情があって、家業の養蚕をやっているんですよね。 やりたいことをやっていたわけではないんです。昔の農村の中では、変わりたくても変われない事情もあったでしょうし、それでも養蚕業をちゃんと続けている辛抱のある人間なんです。そういう畠山が浩二と出会い、若者の想いを受け取って、自分の人生を動かしていく姿というのは人間らしいし、魅力的だと思いました。こういう自分の希望と我慢がごちゃ混ぜになっている状況って、現代にも通じるものだと思います。一見、昔の気質の人だと思うかも知れないですが、抱えるものは現代人なので、その辺りを感じてもらえたらな、と思います」と分析。

 さらに撮影現場では、「リハでは手元で蚕の作業をやりながら、福島ことばを使い、気持ちを込めるという3つがありました。養蚕業を指導してくれる先生が『プロみたいだ』と言ってもらえたのは嬉しかったですが、それに気を良くしていると、方言がおろそかになっていて、方言を意識すると手元の作業が『あれ? この次なんだっけ?』となっていて。そのバランスを探していたら、「そもそもそんなこと考えてたら気持ち込められてるのか?」とか思ったりして。セリフを言いながら、頭はフル回転でした。あとめちゃくちゃ寒かったです」と、思った以上の難役だったことを明かしている。 

 そんなマキタスポーツは、役者でありながらルーツは芸人であり、音楽活動も行っている。さらに文筆家としても活躍する多芸の持ち主だ。近年、お笑い芸人がTVドラマに役者として出演し活躍をするケースは多いが、マキタスポーツはその中でも独特の立ち位置を担っているといえる。

 音楽をテーマにする『エール』では、こういった細かい役柄にも、音楽への愛と目配せが通底している。マキタスポーツが畠山として浩二にどのような影響を及ぼすのか。

■放送情報
連続テレビ小説『エール』
NHK総合にて、2020年3月30日(月)〜9月26日(土)
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:窪田正孝、二階堂ふみ、薬師丸ひろ子、菊池桃子、光石研、中村蒼、山崎育三郎、森山直太朗、佐久本宝、松井玲奈、森七菜、柴咲コウ、風間杜夫、唐沢寿明ほか
制作統括:土屋勝裕
プロデューサー:小西千栄子、小林泰子、土居美希
演出:吉田照幸、松園武大ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/yell/

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