『エール』唐沢寿明も「あさイチ」で直接祝福 家族より夢と音を選んだ裕一の未来はいかに

『エール』家族よりも音と夢を選んだ裕一

 東京に到着し、都会の雰囲気に戸惑いながら三郎から渡された住所を頼りに音の家を訪ねた裕一。音はその姿を見ると一目散にかけ寄り、裕一はその身体をきつく抱きしめた。しかし、2人はゆっくりデートをしている暇もない。裕一はまず、ディレクターの廿日市(古田新太)と専属契約を結び、今度は音と一緒に新婚生活を送る新居探しに出かけた。

 2人は途中、『竹取物語』の“竹”を意味する「バンブー」という名前のカフェに立ち寄る。そこでお店を営む楫取保(野間口徹)と恵(仲里依紗)の夫婦に紹介され、裕一たちはカフェの裏にある家を見せてもらうことにした。部屋は明るく、あたたかい日差しが差し込む。仕事部屋もあり、ピアノも置くことができる広々とした間取りは作曲家と歌手を目指す2人にぴったりだ。住む家を決め、縁側で長年連れ添った夫婦のように寄り添う音と裕一。周りに祝福されなくても、2人は誰よりも幸せそうな顔をしていた。

 番組放送後、朝の情報番組『あさイチ』では、三郎役の唐沢寿明が“朝ドラ受け”を担当。「良がったなぁ、裕一」と福島弁を披露した唐沢は、かつて息子役の窪田正孝とドラマ『THE LAST COP/ラストコップ』(日本テレビ系)でダブル主演を務めていた。その顔合わせで、窪田は「ご飯行くか」と唐沢に声をかけられ2人きりで焼肉に行ったという。若手の窪田を唐沢がリードする形で親交を深めた2人の関係性は、これまでの『エール』で見せたどこか不器用な親子コンビにも活きていた。今週で一旦福島編は幕を閉じ、次回から舞台は東京へ移る。

 第7週「夢の新婚生活」では、やっと想いが結ばれた裕一と音の浮かれた日常が描かれる。一方、レコード会社では曲が採用されず、同期入社の木枯(野田洋次郎)と共に苦戦する裕一。そんな中、裕一は幼なじみの久志(山崎育三郎)と再会する。彼らをはじめとした新たな登場人物たちの活躍が楽しみだ。

■苫とり子
フリーライター/1995年、岡山県出身。中学・高校と芸能事務所で演劇・歌のレッスンを受けていた。現在はエンタメ全般のコラムやイベントのレポートやインタビュー記事を執筆している。Twitter

■放送情報
連続テレビ小説『エール』
2020年3月30日(月)〜9月26日(土)
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:窪田正孝、二階堂ふみ、薬師丸ひろ子、菊池桃子、光石研、中村蒼、山崎育三郎、森山直太朗、佐久本宝、松井玲奈、森七菜、柴咲コウ、風間杜夫、唐沢寿明ほか
制作統括:土屋勝裕
プロデューサー:小西千栄子、小林泰子、土居美希
演出:吉田照幸、松園武大ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/yell/

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