アカデミー賞のルールも変わった 「コロナ以降」の新作配信問題

アカデミー賞のルールも変わった 「コロナ以降」の新作配信問題

 興味深かったのは、そのニュースに対するアメリカの映画ファンの反応がほぼ100%近く、AMCに対して冷ややかだったことだ。今回の『トロールズ ミュージック★パワー』のPVODでの一定の成功も証明しているように、アメリカの観客は新作映画のPVODを概ね歓迎している。それは同時に、パンデミックの後しばらく映画館での作品鑑賞を控える人々がかなりの割合でいるであろうことも示している。

 4月28日、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは、新型コロナウイルスのパンデミックによる劇場スルー作品続出の現状を受けて、2021年の授賞式に限って配信のみの作品も同賞の対象にすると発表した。しかし、「特例」が「特例」でなくなる日は、そんなに遠くないのではないか。

■宇野維正
映画・音楽ジャーナリスト。「装苑」「GLOW」「メルカリマガジン」などで対談や批評やコラムを連載中。著書『1998年の宇多田ヒカル』(新潮社)、『くるりのこと』(新潮社)、『小沢健二の帰還』(岩波書店)、『日本代表とMr.Children』(ソル・メディア)。最新刊『2010s』(新潮社)発売中。Twitter

■公開情報
『トロールズ ミュージック★パワー』
10月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督:ウォルト・ドーン
出演:アナ・ケンドリック、ジャスティン・ティンバーレイク
配給:東宝東和、ギャガ
(c)A UNIVERSAL PICTURE (c)2020 DREAMWORKS ANIMATION LCC.ALL RIGHTS RESERVED.
公式サイト:http://trolls.jp

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