フレッシュな役者たちが織りなす『エール』幼少期編 主人公の恵まれた生活に陰りが見え隠れ

子役たちが織りなす『エール』幼少期編

 そして同じクラスの佐藤久志(山口太幹)は突然現れ、突然消える不思議な少年だった。彼は裕福な家庭に育ち、一風変わったオーラを纏っている。裕一らと違い洋装で学校に通っているなど出で立ちまで違うが、裕一は彼の個性にあまりピンときていない様子。作曲の才能で急に人気者になった裕一に対して、「妬む人が出てくる」と助言をする。おっとりしている裕一に対して、久志は勘が鋭く達観しているのだ。

 はじめこそ気弱な裕一だが、運動会で受けた“エール”や、藤堂、三郎らのサポートをきっかけに徐々に人間関係を築き始める。次週は川俣で運命の出会いを果たした音がフォーカスされる予定だ。裕一とはまた異なるであろう生い立ちに注目したい。

■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter

■放送情報
連続テレビ小説『エール』
2020年3月30日(月)〜9月26日(土)
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:窪田正孝、二階堂ふみ、薬師丸ひろ子、菊池桃子、光石研、中村蒼、山崎育三郎、森山直太朗、佐久本宝、松井玲奈、森七菜、柴咲コウ、風間杜夫、唐沢寿明ほか
制作統括:土屋勝裕
プロデューサー:小西千栄子、小林泰子、土居美希
演出:吉田照幸、松園武大ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/yell/

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