歴史的大快挙の『パラサイト』 週末には276スクリーンに拡大

『パラサイト』276スクリーンに拡大へ

 アカデミー賞席巻に続いて、まさかの監督&主演俳優のプロモーション再来日が実現する『パラサイト』。もう一つ重要なのは、本格的な春休み興行が始まるまで、強力なライバル作品がないということ(だからこそ、ここにきての拡大公開も可能となったのだろう)。おそらく、今週末に達成する276スクリーンもまだ上限ではないはず。それらを踏まえると、『私の頭の中の消しゴム』の持つ30億円という日本国内における韓国映画の興行記録更新まではあっという間で、40億円突破、さらには50億円突破の大台さえあり得るのではないか。前回予想した通り、『パラサイト』は文字通り「天井の見えない興行」となった。

■宇野維正
映画・音楽ジャーナリスト。「MUSICA」「装苑」「GLOW」「Rolling Stone Japan」などで対談や批評やコラムを連載中。著書『1998年の宇多田ヒカル』(新潮社)、『くるりのこと』(新潮社)、『小沢健二の帰還』(岩波書店)、『日本代表とMr.Children』(ソル・メディア)。最新刊『2010s』(新潮社)、2020年1月30日発売。Twitter

■公開情報
『パラサイト 半地下の家族』
TOHOシネマズ 日比谷ほかにて公開中
出演:ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダム、イ・ジョンウン、チャン・ヘジン
監督:ポン・ジュノ
撮影:ホン・ギョンピョ
音楽:チョン・ジェイル
提供:『パラサイト半地下の家族』フィルムパートナーズ
配給:ビターズ・エンド
2019年/韓国/132分/2.35:1/英題:Parasite/原題:Gisaengchung/PG-12
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