山田裕貴に続く? 塩野瑛久、佐藤流司、葵揚ら『THE WORST』で爪痕を残した若手俳優たち

『HiGH&LOW』で爪痕を残す若手俳優たち

坂口涼太郎(サバカン役)

 鳳仙学園のサバカン役で登場する坂口涼太郎は、ダンサー、シンガーソングライターという顔も持つ29歳。一度見たら忘れられない風貌で、「どこかで見たことがある?」と思ってしまうのは、実際たくさんの作品に出ているからだ。

 『ちはやふる』シリーズでは原作そっくりのヒョロくんを、『SUNNY 強い気持ち・強い愛』では、ヒロイン奈美のアイドル好きの兄を、朝ドラ『なつぞら』(NHK総合)では、眼鏡にサンバイザーの新人アニメーターを演じた。よく考えると、広瀬すずとの共演が多い。現在は鈴木拡樹や、『THE WORST EPISODE.O』で山王連合会のケンを演じる岩谷翔吾とともに、『カフカの東京絶望日記』(MBS・TBS系)に出演するなど、今後もさまざまな活躍が見られそうだ。

葵揚(沢村正次役)

 個人的に、『THE WORST』の新たな登場人物の中で特に印象に残ったのは、鳳仙学園の沢村正次役の葵揚だろうか。今の若手には珍しく、坊主頭に強いまなざし、その中にも、筋の通った強さのようなものも見えるし、そんな役が似合う。

 『THE WORST』でも、彼が負傷したことから、鳳仙メンバーの戦う気持ちが芽生えていくキーパーソンにもなっている。志尊淳が台本になかった沢村の血に濡れた学ランのシーンをどうしても入れたかったというエピソードも有名である。

 葵揚は、大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』(NHK総合)の後半の主役である田畑政治(阿部サダヲ)と青年時代を共に過ごした水泳選手・内田正練役としても登場し、なかなかの印象を残していた。そのほか、『俺のスカート、どこ行った?』(日本テレビ系)、映画『タロウのバカ』『ブラック校則』などにも出演。今後、さらに活躍の場を広げていくのではないだろうか。

※高橋ヒロシの「高」、高野光希の「高」はハシゴダカが正式表記。

■西森路代
ライター。1972年生まれ。大学卒業後、地方テレビ局のOLを経て上京。派遣、編集プロダクション、ラジオディレクターを経てフリーランスライターに。アジアのエンターテイメントと女子、人気について主に執筆。共著に「女子会2.0」がある。また、TBS RADIO 文化系トークラジオ Lifeにも出演している。

■公開情報
『HiGH&LOW THE WORST』
全国公開中
企画プロデュース:EXILE HIRO
監督:久保茂昭
アクション監督:大内貴仁
脚本:高橋ヒロシ/平沼紀久、増本庄一郎、渡辺啓
出演:
【鬼邪高校・全日制】川村壱馬、吉野北人、福山康平、鈴木昂秀、龍、佐藤流司、うえきやサトシ、神尾楓珠、中島健、前田公輝
【鬼邪高校・定時制】山田裕貴、鈴木貴之、一ノ瀬ワタル、青木健、清原翔、陳内将
【鳳仙学園】志尊淳、塩野瑛久、葵揚、小柳心、荒井敦史、坂口涼太郎
【希望ヶ丘団地 幼なじみ】白洲迅、中務裕太、小森隼、富田望生、矢野聖人
企画制作:HI-AX
配給  松竹
製作:『HiGH&LOW』製作委員会
(c)2019 高橋ヒロシ(秋田書店) /「HiGH&LOW」製作委員会
公式サイト:https://high-low.jp/movies/theworst/

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