広瀬すずは主演でこそ輝く 『なつぞら』ヒロインとして共演者たちを引き立てた独特の“余白”

『なつぞら』広瀬すずの演技の持ち味とは?

 広瀬は『なつぞら』の後は、野田秀樹氏率いる演劇企画制作会社NODA・MAPによる『Q:A Night At The Kabuki』で舞台に初挑戦する。

「広瀬さんは、姉・広瀬アリスさんの存在や、『海街diary』の印象もあり、どこか“妹キャラ”という印象を持っている人は少なくないと思います。しかし、『なつぞら』では姉として、母として、これまでにない自立した女性も演じることができることを証明しました。受けの演技が持ち味と先程言いましたが、『なつぞら』の中でこれまでにない主体的な演技もできるようになった印象です。

 そして、『なつぞら』の後は野田秀樹さんが手がける舞台『Q:A Night At The Kabuki』が待機しています。舞台の芝居は映像の演技と違い、“ただそこにいるだけ”では通用しません。ある意味、これまでの広瀬さんの芝居の持ち味が封印されるだけに、どんな攻めの芝居をするのか非常に楽しみです。初舞台となる本作でまた大きな変化を遂げるのではないでしょうか」

 『なつぞら』で高校生から30代後半まで演じきった広瀬すず。『なつぞら』、舞台『Q:A Night At The Kabuki』を経て、女優としてさらなるステージへと進みそうだ。

(文=石井達也)

■放送情報
連続テレビ小説『なつぞら』
4月1日(月)〜全156回
作:大森寿美男
語り:内村光良
出演:広瀬すず、松嶋菜々子、藤木直人/岡田将生、吉沢亮、清原翔/安田顕、音尾琢真/小林綾子、高畑淳子、草刈正雄ほか
制作統括:磯智明、福岡利武
演出:木村隆文、田中正、渡辺哲也ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/natsuzora/

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