板垣瑞生×吉柳咲良『初恋ロスタイム』対談 10代の2人が語る「恋」とは

『初恋ロスタイム』対談

「絶対マイナスじゃない」


――この作品を通して「恋」ってどんなものだと考えますか。

板垣:(吉柳をみて)どんなものですか?

吉柳:私が一番分からないことです(笑)。

板垣:自分が好きになった人のために一生懸命になれるとか、その人のために尽くせるということは、それはもう恋なんじゃないかなと思っていて。その人のために一生懸命やるのが全てじゃないっていう考え方もあるけど、やっぱりその人のために何かしてあげたい、自分が犠牲になっても何かしてあげたいっていう心も立派な恋だと僕は思うので、それはこの作品を経て教えてもらったことではありますね。

吉柳:私、一番そこに悩みました。「恋ってなんだろ」って。よく考えてみると、こういうシチュエーションがあって、こうなったから恋ですとか決まりがないから。そうですね……あ! いい言葉が思いつきました! 恋は魔法だと思います。恋する子ってすごく可愛くなるじゃないですか。

板垣:(喋っている間中ずっと吉柳を見て)なかなかいい答えだと思うよ?(笑)。

吉柳:恋している人ってすごく素敵に見えますよね。可愛いなって思うと、だいたい恋をしていて、自分磨きをちゃんとしていたり。「恋すると顔も変わるんだよ」って聞いたことがあったのですが、本当にそうなんだなって思ったし、魔法みたいだなと。一番かわいくなれるのは、恋することなんだなって思いました。

――ご自身ではそういう経験ありましたか。

吉柳:私は、まだないです(笑)。

板垣:ショックですね。

吉柳:(笑)。

板垣:僕は、あの時だけは恋してくれてると思ったんです。

――作品の中では?

吉柳:あ、それはもう(笑)。

板垣:お芝居だもんね。

――じゃあもう体験はしたってことですね。

吉柳:はい。2人の恋愛が、とても爽やかすぎて。自分が描いていた恋愛とは違いました。

――最後にこの作品の見どころを教えてください。

板垣:10代の方たちはもちろんですが、僕らと同世代とか、ちょっと20代後半世代の方々にもぜひ見て欲しいです。「みなさんもこんな恋してたんですよ」っていう記憶を呼び起こさせる映画でもあります。自分もあの人とこんな初恋したかな? って思い出すことって、良い思い出だし絶対マイナスじゃないと思うんです。それっていくつの人にも言えるし、ぜひそのことを思い出すきっかけになったら嬉しいです。あと僕はこの作品、親子の方々にも見て頂きたいなと思っていて、例えば家族で見て、お子さんが恋愛を勉強するような教科書の一つになれたらいいなって思います。

吉柳:「恋愛」という型にハマっていないというか、こってりした恋愛映画じゃないんです。恋だけじゃなくて、一歩踏み出せない勇気とか、素直な気持ちを表に出せない葛藤だったり、すごく色んなことがこの一つの映画に詰まっているので、見ていただく方によって感じることが違かったり、いろんな見方が出来る作品じゃないのかなって思います。

(取材・文・写真=大和田茉椰)

■公開情報
『初恋ロスタイム』
9月20日(金)全国ロードショー
出演:板垣瑞生、吉柳咲良、石橋杏奈、甲本雅裕、竹内涼真
監督:河合勇人
脚本:桑村さや香
原作:仁科裕貴『初恋ロスタイム』(メディアワークス文庫/KADOKAWA刊)
配給:KADOKAWA
(c)2019「初恋ロスタイム」製作委員会
公式サイト:https://hatsukoi.jp/
公式Twitter:@hatsukoi_movie

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9月30日(月)

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