2019年の夏休み興行を総括 あの作品は勝ち組? 負け組?

2019年の夏休み興行を総括 あの作品は勝ち組? 負け組?

 先週末の映画動員ランキングは、公開6週目に入った『天気の子』が3週ぶり(通算4週目)に1位に返り咲いた。土日2日間の動員は30万5000人、興収は4億2100万円。先週のウィークデイに興収100億円を突破して、8月25日までの累計で動員800万9900人、興収107億3500万円に到達。今週に入ってからも、来年のアカデミー賞国際長編映画賞部門(旧外国語映画賞)の日本代表に選出されるなどの話題があったが、最終的にノミネート作品に選ばれるにせよ選ばれないにせよ、時期的(通例ノミネート作品は年が明けてから発表される)に日本での興行には大きな影響はないだろう。

 動員ランキング2位は土日2日間で動員29万人、興収4億6700万円をあげた『ライオン・キング』。IMAXなどの特殊スクリーンでの上映の比率の高さもあって、興収では『天気の子』を上回って1位の成績。8月25日までの累計で動員322万3200人、興収は46億2600万円となっている。

 さて、学生の夏休みも残すところあと数日。今週末に大規模で公開される作品としては、クエンティン・タランティーノ監督『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』や星野源主演作『引っ越し大名!』があるが、これらはいずれも「夏休み映画」の範疇からは外れる作品とみなしていいだろう。つまり、この時点で夏休み映画の「勝ち組」と「負け組」がほぼ確定したことになる。

 通常、大規模公開作で「大ヒット」の基準と言えるのは興収20億円のライン。ただし、大幅に動員が上乗せされる正月とゴールデンウィークと夏休みに関しては作品に寄せられる期待や目標値も上がるので、ここではちょっと厳しめに「大ヒット」の基準を興収30億円として、今年の「夏休み」期間に初週300スクリーン以上で公開、もしくは上映されていた作品を総括をしていこう。

 まず、6月7日公開ながら、夏休み興行のスタート時期にトップを独走していた『アラジン』。8月25日までの興収は120億1600万円で、現時点で年間興収ランキングのナンバーワン作品となっている。6月28日公開の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』も、作品内容(舞台設定はピーター・パーカーの夏休みヨーロッパ合宿)的にも「夏休み映画」としていいだろう。こちらは8月14日の時点で興行収入30億円突破。前作『スパイダーマン:ホームカミング』が興収28億円に終わっていたので、なんとかギリギリ前作超え、そして興収30億円のラインを超えたことになる。もっとも、『アベンジャーズ/エンドゲーム』が興収60億円を超えたことをふまえると、正直もうちょっと高い興収が狙えると予想していたのだが。

 7月5日には『Diner ダイナー』が公開。8月18日までの興収は12億2800万円に終わった。7月12日には『トイ・ストーリー4』と『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』が公開。8月25日までに、前者は興収93億2600万円、後者は興収27億5100万円。『トイ・ストーリー4』はシリーズ前作(興収108億円)には届きそうにないものの現時点で年間興収ランキング4位につける大ヒット、『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』はフル3DCGでイメージの一新をはかったが、近年の同シリーズに比べても少々物足りない数字に終わった。

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