『ライオン・キング』上々の滑り出しで、この夏の「ディズニー3本の矢」はすべて命中

この夏の「ディズニー3本の矢」はすべて命中

 もっとも、9月はちょっと一息(その間に『ライオン・キング』が数字を積み上げるだろう)といったところだが、10月には『マレフィセント2』、11月には『アナと雪の女王2』、12月には『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』と、秋以降のディズニー配給公開作品も超強力なシリーズ作品が目白押し。参考までにそれぞれの前作の日本での興行収入を記しておくと、65.4億円(『マレフィセント』)、254.8億円(『アナと雪の女王』)、75.1億円(『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』)と恐ろしく景気のいい数字が並んでいる。

 もちろん、いずれの作品も前作を超えることができるかは公開されてみないとわからないが、この夏の3本、そして現時点で年間5位の『アベンジャーズ/エンドゲーム 』(累計興収61.2億)と合わせて年間トップ10の半分以上(『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は12月公開なので集計は2020年度)をディズニー配給作品が占めることが濃厚だ。仮に年間1位が獲れなかったしても、ディズニーとしては「嬉しい悲鳴」が止まないことには変わりない。

■宇野維正
映画・音楽ジャーナリスト。「MUSICA」「装苑」「GLOW」「Rolling Stone Japan」などで対談や批評やコラムを連載中。著書『1998年の宇多田ヒカル』(新潮社)、『くるりのこと』(新潮社)、『小沢健二の帰還』(岩波書店)。最新刊『日本代表とMr.Children』(ソル・メディア)。Twitter

■公開情報
『ライオン・キング』
全国公開中
監督:ジョン・ファヴロー
声の出演:ドナルド・グローヴァー、ビヨンセ
日本語吹替版:賀来賢人、門山葉子
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(c)2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
公式サイト:https://www.disney.co.jp/movie/lionking2019.html

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