風間俊介の嬉し泣きが話題に プロポーズ、結婚、妊娠、『監察医 朝顔』は“日常”を紡いでいく

『監察医 朝顔』風間俊介の嬉し泣きが話題に

「もう8年経った。8年もだ。里子の位牌もつくった。戒名も付けた。いいかげん受け入れろ」

 そう言って浩之は、平を追い返そうとする。けれど、平にとっては、きっと“8年しか”なのではないだろうか。平が茶子(山口智子)に向けて、自分の気持ちを整理した際に話していたように、彼自身も前を向いて生活をしながら日々何かを見つけようとしている一人。心の傷を負った被災者だ。受け入れることが一つの答えなのかもしれないが、それぞれの心の在り方は別である。茶子の「あなたは自分のしたいことをするべきです」、そして朝顔の「お父さんを止めない。好きにさせてあげてほしい」という、そっと見守ることが、ただ希望を捜し続ける平にできる方法なのだ。

 『朝顔』はどんどんと物語が進んで行く。プロポーズも妊娠も、まるで日常の一部であると言わんばかりに。新章に突入する第5話では、幸せ絶頂でラブラブな朝顔と桑原の一方で、「甘えるな。とにかく出て行きなさい」と朝顔に告げる平の姿。「旅立ちの時」とは、朝顔と桑原の同棲を意味するのか。朝顔は新たな人生へと歩みを進める。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
『監察医 朝顔』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00〜放送
出演:上野樹里、時任三郎、風間俊介、志田未来、中尾明慶、森本慎太郎(SixTONES/ジャニーズJr.)、坂ノ上茜、喜多乃 愛、宮本茉由、戸次重幸、平岩紙、三宅弘城、板尾創路、柄本明ほか
原作:香川まさひと
漫画:木村直巳
監修:佐藤喜宣『監察医 朝顔』(実業之日本社)
脚本:根本ノンジ
法医学監修:上村公一(東京医科歯科大学)
プロデュース:金城綾香
演出:平野眞、澤田鎌作
制作:フジテレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/asagao/

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる