深田恭子が明かす、『ルパンの娘』撮影の裏側 「実はすごく真剣に撮っている」

深田恭子が明かす『ルパンの娘』の裏側

「作品の中にたくさんトラップがある」

ーー主人公以外のキャラクターはいかがです?

深田:このドラマは共演者の方も演じるキャラクターも濃くて普通の人が出てこないですよね(笑)。もしかしたら犯人役の方が一番普通の人なのかもしれないです。でも警察一家も泥棒一家もそれぞれに家族愛があります。温かくて、結束していますよね。

ーー泥棒一家の不思議なバランス感が面白いです。

深田:栗原類さんは、25歳と大分年下にもかかわらず私のお兄さん役ですし、小沢真珠さんがお母さん役だったり。監督もプロデューサーさんも、年齢関係なしにキャスティングされているんじゃないかと思います。でも観ていて、渡部(篤郎)さんと真珠さんのお父さん・お母さんのコンビもすごく面白かったです。

ーー本作では、パロディシーンも豊富です。

深田:実はそういうシーンこそ監督がすごく真剣に撮っているので、私たちも真面目にやらなければならないという気持ちで挑んでいます。パロディだからとふざけてやってしまうと、それが面白いものではなくなってしまうので、やり過ぎないことを心がけています。そのあたりを監督が、「ちょっとやり過ぎ」とか「もう少し気持ちを込めて」と細かい演出をしてくださるので、お任せしています。

ーーあえて真面目にやることで笑いに繋がるんですね。

深田:このドラマは演じていても笑ってしまうようなシーンがすごく多いんです。例えば、和馬が警視庁の封筒から「これがLの一族と思われる女の似顔絵」と言って出した似顔絵がまたすごいシュールで、出すたびに笑ってしまいそうになるんです(笑)。それをこらえるのが大変です。作品の中にたくさんトラップがあって、現場で笑ってしまいそうになるんですけど、とにかく真面目にやらなければいけないので、笑いのツボに入らないように、一所懸命抑えています。「面白いよね」という気持ちを共有しちゃうとどんどん面白くなってしまうので、瀬戸さんと目を合わせないようにしています(笑)。

ーー瀬戸さんが、深田さんとのキスシーンで現場が大爆笑だったとおっしゃっていました。

深田:目を見つめながら近づいてくる時に、すごくわざとらしくバッグを落とすんです。ベタすぎて笑っちゃうんですが、監督は「バッグ落とすのいいね! それやろう!」と。個人的には、加藤諒さんが本当に面白くて、かっこいいですしセリフの言い方とかもツッコミどころ満載だなと思います。

ーー本作で、華さんは毎回ピンチに遭遇しますが、深田さんがピンチを感じる時はありますか?

深田:結構日々ピンチですね(笑)。なんでも大きく深刻に捉えちゃうので、「まあいっか」とか全然思えなくて。いつもピンチです。

ーーどうやってそのピンチから脱しますか?

深田:ピンチなままやっていますね(笑)。あまり切り替えもできないですし。ただ実生活ですごいドジを踏んでしまうんですけど、そういう時は、プライベートでドジをいっぱいして、人前に出る時はそういう事態にならないで済んでいるんだ、と思うようにしています。

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■放送情報
木曜劇場 『ルパンの娘』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~22:54放送
出演:深田恭子、瀬戸康史、小沢真珠、栗原類、どんぐり、藤岡弘(特別出演)、岸井ゆきの、加藤諒、大貫勇輔、信太昌之、マルシア、麿赤兒、渡部篤郎
原作:『ルパンの娘』 横関大(講談社文庫刊)
脚本:徳永友一
プロデュース:稲葉直人
監督:武内英樹
制作・著作:フジテレビ 第一制作室
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/Lupin-no-musume/

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