宮沢氷魚、切ない表情で体現した恋心 『偽装不倫』富田望生との出会いも

『偽装不倫』宮沢氷魚、切ない表情で体現した恋心

 第5話では注目の若手女優、富田望生が登場した。連続テレビ小説『なつぞら』(NHK総合)では主人公の友達であるよっちゃんこと居村良子役を、1月期ドラマ『3年A組-今から、皆さんは人質です-』(日本テレビ系)では教師を演じる菅田将暉の生徒・魚住華役を演じ存在感を放った富田は、本作では喫茶店の娘として丈に花巻を案内する役を演じる。富田の演じたカナエという役は、東京から来た丈に「菅田将暉に会った?」と詰め寄るシーンもあり、『3年A組』つながりのネタで視聴者を沸かせた。勢いのあるカナエという役を元気いっぱい演じ、悲恋のシーンが暗くならないように良いスパイスを加えた。

 さらに今回はラストのシーンまで鐘子と丈が対面せず、連絡も取らない。お互いが別々の場所で恋心に整理をつけようとしている様子が描かれた。忘れようとしても忘れられない、諦めきれない、そんな恋の様子を杏は酔っ払ったり涙したりしながらリアルに演じる。宮沢もまた、どこかで会えるという期待を捨てきれず指輪を買うなど、鐘子を忘れられない丈を切ない表情で演じた。そんな二人の気持ちが盛り上がっている様子は、あえて別々の場所で連絡を取らない時間を描くことで浮き彫りになっていく。

 次回予告では、丈が「僕のものになって」と鐘子に伝えるシーンもあり、久々に大きく進展する予感がする。だが丈の病気のこともあり、二人はまだまだ前途多難。嘘から始まった恋が真実の恋になるのが待ち遠しい。

■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter

■番組情報
『偽装不倫』(c)日本テレビ
日本テレビ系にて毎週(水)22時〜放送
原作:東村アキコ
脚本:衛藤凛 
演出:鈴木勇馬、南雲聖一 
出演:杏、宮沢氷魚、瀬戸利樹、MEGUMI、谷原章介、仲間由紀恵ほか
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/gisouhurin/

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