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宇野維正の興行ランキング一刀両断!

『翔んで埼玉』まさかの大ヒットスタート その背景にあるのはGACKTと魔夜峰央と東映の縁?

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 東映と魔夜峰央というと、思い出すのは1983年の『パタリロ! スターダスト計画』。同時上映はシブがき隊主演の『ヘッドフォン・ララバイ』で、一部では「東宝の『ドラえもん』、東映の『パタリロ!』」となることも期待されていたとのことだが、劇場公開作品としてはこの48分の中編一本で途絶えてしまった。もっとも、『パタリロ!』は少女マンガ・ファンのあいだで根強い人気を維持し続け、その耽美的な作品世界やキャラクターのコスチュームが、80年代後半以降に台頭することとなったヴィジュアル系のバンドとの親和性を指摘されることもあった。ちなみに、X JAPANのPATAの名前の由来も『パタリロ!』からきている。

 そう考えると、本作の主演をヴィジュアル系バンド出身のGACKTが務めていることも、そしてその衣装やメイクがMALICE MIZER時代のGACKTを思わせるものであることも、さらには作中で千葉県館山出身のYOSHIKIがネタとして登場するのも、すべて必然であると言えるのかもしれない。また、GACKTが東映の作品に出演するのは2009年の『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』以来約10年ぶりのことだが、同作品も公開週に初登場1位を記録。また、累計興収19億円という成績は、今なお破られていない劇場版『仮面ライダー』史上最高記録でもある。つまり、これでGACKTと東映のタッグは負け知らずの2戦全勝ということになる。

■宇野維正
映画・音楽ジャーナリスト。「MUSICA」「装苑」「GLOW」「Rolling Stone Japan」などで対談や批評やコラムを連載中。著書『1998年の宇多田ヒカル』(新潮社)、『くるりのこと』(新潮社)、『小沢健二の帰還』(岩波書店)。最新刊『日本代表とMr.Children』(ソル・メディア)。Twitter

■公開情報
『翔んで埼玉』
全国公開中
出演:二階堂ふみ、GACKT、ブラザートム、麻生久美子、島崎遥香、成田凌(友情出演)、中尾彬、間宮祥太朗、加藤諒、益若つばさ、武田久美子、麿赤兒、竹中直人、伊勢谷友介、京本政樹ほか
原作:『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』魔夜峰央(宝島社)
監督:武内英樹
脚本:徳永友一
音楽:Face 2 fAKE       
主題歌:「埼玉県のうた」はなわ(ビクターエンタテインメント)
配給:東映
(c)2019映画「翔んで埼玉」製作委員会
公式サイト:tondesaitama.com
公式Twitter:@m_tondesaitama

      

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