新木優子、『コード・ブルー 』での経験が糧に 月9から学んだ、役に対する向き合い方

新木優子『コード・ブルー 』での経験が糧に

「日々学ぶことが多い」


――錦戸さんの関西弁が移りそうになると伺いました(笑)。

新木:この前、1度だけセリフを言ったときに訛ってしまいました(笑)。普通に話したセリフが訛り過ぎてしまって、その後が続かなくなって、「あれ? 今ちょっと私訛りましたよね?」と自白したら、「それ錦戸さん移ってる」「錦戸くんのせいじゃーん」と現場で笑いが起きて(笑)。日常的にも、意識していなところで関西弁っぽく話したりしてるかもしれないです(笑)。

――共演者の演技を見ていかがですか。

新木:日々学ぶことが多いですね。感情的になるお芝居の時に、セリフが伝わりにくくなってしまったり、セリフを読点以外のどこで区切るかによって伝わり方が変わったりするのが難しいんです。船越(英一郎)さんのお芝居を見てると、感情的なシーンが多い役なんですが、どんなに感情的になっても、船越さんの言葉は私の中にスッと入ってくるんです。私もこんなふうに伝えたいなと思いました。

――ノンナが未熟者ながらも、懸命に真野を追いかけて真実を掴み取ろうとする姿が印象的でした。

新木:ノンナはすごく一生懸命に頑張っているんですよね。最初はどう頑張ったらいいかが分からなかったノンナが、真野さんと一緒に色んな事件に関わっていくことによって遺族の思いをしっかりと受け取って、寄り添っている姿は素敵だなと思っていて。お仕事だから淡々とこなしてしまう人もいると思うんですけど、そうではなく、情熱をもってきちんと相手と向き合ってる姿を見ると、私もそういう人でありたいなと思います。

「30代に向けてお仕事に取り組んでいきたい」


――2018年はドラマ・映画とたくさんの作品でご活躍していましたね。

新木:2018年はこんなに1年ってすぐ過ぎるのか〜というくらいあっという間でした。「『トドメの接吻』(日本テレビ系)見てました!」と言われて、1年くらい前なのについこの間だった気がしたなと思ったこともあって、それくらい充実していたんだと思いました。本当に色んな役に挑戦できました。25歳になってみて、20代前半の5年間は人生の転機になった年でもありましたし、これからも頑張っていこうという気持ちになれるような、ギュッと凝縮した数年でしたね。その中でも、特に2018年は濃かったです。

――25歳を迎えて、心境はいかがですか。

新木優子:仮に100歳までも生きてたとしても、もう4分の1が終わっちゃったんだと思って、考えるところはありましたね。25年間を濃く生きれていることにすごく感動しましたし、自分のやりたいことをやってこれて本当に良かったなと思います。当時は意味ないんじゃないかな?と思ったことでも、今まで25年間の中で意味のなかったことなんて、やっぱりないんだなと今振り返ると思います。学生の頃、勉強が辛くて「勉強っていつ人生の役に立つんだろう?」と思っていたんですけど、終わってみてちゃんと勉強しておいて良かったし、本当に細々としたことだけど、本当に積み重ねてきて良かった人生だなと思いました。壮大になっちゃった(笑)。

――2019年はこの作品でスタートを切ることになりますが、最後に意気込みを聞かせてください。

新木:2018年は本当に目まぐるしく一生懸命頑張ってきたので、2019年はひとつひとつを噛みしめながらもっともっと濃く役に向き合って、30代に向けてお仕事に取り組んでいきたいなと思います。今いただける役に真っ直ぐ向き合えるように、2019年も頑張りたいです。

(取材・文=大和田茉椰/撮影=池村隆司)

■放送情報
『トレース~科捜研の男~』
フジテレビ系にて毎週(月)21:00〜21:54放送
出演:錦戸亮、新木優子、山崎樹範、岡崎紗絵、矢本悠馬、山谷花純、加藤虎ノ介、小雪、遠山俊也、篠井英介、船越英一郎
原作:古賀慶『トレース~科捜研法医研究員の追想~』(ノース・スターズ・ピクチャーズ『月刊コミックゼノン』連載)
プロデュース:草ヶ谷大輔、熊谷理恵
脚本:相沢友子
演出:松山博昭、相沢秀幸、三橋利行
制作:フジテレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/trace_drama/

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