“残念なところ”が最大の魅力? 『はじこい』永山絢斗演じる雅志に幸あれ

『はじこい』雅志は“残念なところ”が魅力? 

 順子から「話したいことがある」と誘われれば、多忙ながらも「今夜はたまたま空いてる」とニヤニヤ。「運気が良くなるように」とトイレ掃除までしたのに、順子と共に現れた恋のライバル・匡平に「この上なく、効率よく頑張れ」とアドバイスまでしてしまう、どこまでも“残念な男”雅志。決して派手ではないが、素直で真面目で温厚な彼の姿を見ていると、どうか幸せになってほしいと欲しいと願わずにいられない……と、言いつつも、由利のまっすぐで熱いアプローチや、山下のちょっぴりエロティックなアプローチにもキュンキュンしてしまうのだから、女というものは。

『初めて恋をした日に読む話』第5話より(c)TBS

 思えば永山は、その穏健な印象があってか、これまでにも叶わぬ恋に徹していたり、三角関係に巻き込まれていたり、“いいヤツだけど報われない”役を演じることが多かった。果たして雅志の恋は成就するのか。有り余るビジネスセンスを生かして順子を口説き落とす姿を見たいが、それがまったく想像できないのが雅志の“残念なところ”であり、彼の最大の“魅力”でもある。雅志に全力でエールを送りながら、その行方を見守りたい。

■nakamura omame
ライター。制作会社、WEBサイト編集部、専業主婦を経てフリーライターに。5歳・7歳の息子を持つ2児の母。ママ向け&エンタメサイトを中心に執筆中。Twitter

■放送情報
火曜ドラマ『初めて恋をした日に読む話』
TBS系にて、毎週火曜22:00~
出演:深田恭子、永山絢斗、横浜流星、中村倫也、安達祐実、石丸謙二郎、鶴見辰吾、生瀬勝久、檀ふみ、高橋洋、皆川猿時
原作:『初めて恋をした日に読む話』持田あき(集英社『クッキー』連載)
脚本:吉澤智子
プロデューサー:有賀聡(ケイファクトリー)
演出:福田亮介ほか
製作:ケイファクトリー、TBS
(c)TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/hajikoi_tbs/

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