『はじこい』横浜流星×永山絢斗×中村倫也、理想の男性は誰? 深田恭子を悩ませる三者三様の魅力

『はじこい』男性陣の三者三様の魅力

大人の男を感じさせる山下一真(中村倫也)

 そして、第5話で注目したいのが、中村倫也演じる匡平の高校の担任で、順子の元同級生の山下一真のアプローチだ。順子にとって自分に告白してくれた唯一の男子で、匡平の受験に全力を注ぐ彼女にとって心強い味方でもある。

 また、彼が結婚していたことに驚き、一緒にバーで飲むことさえやめるほど意識した順子。山下が離婚することになると、ブレーキをかける必要がなくなる。そして、第5話の予告が流れただけでもSNSはざわついた。「春見は俺にとって初恋の人だから。ちゃんと幸せになったところ、見せてくれよな」と頭をなでる、酔った順子をお姫様だっこするなど、32歳の女性に対して「軽すぎでは?」というツッコミはありつつ、大人の男を感じさせるシーンで、2人には特別な時間が流れていることが分かる。

 そもそも、順子がしくじり鈍感女子になったのは親の期待が大きく、その期待に応えられなかったことで傷つき、自信が持てなくなり、人生そのものに迷ってしまったからだ。彼女が自分のことを好きになれるような、自分の人生を取り戻せるようなアプローチこそが最高のアプローチ。一度は告白をして、その思い出が彼女を勇気づけているとしたら、今のところ山下のアプローチが理想に近いといえる。

 とはいえ、まだまだこの恋の行方は波乱含み。それぞれの切実な愛情表現をしっかり見届けるしかない。

■池沢奈々見
恋愛ライター、コラムニスト。

■放送情報
火曜ドラマ『初めて恋をした日に読む話』
TBS系にて、毎週火曜22:00~
出演:深田恭子、永山絢斗、横浜流星、中村倫也、安達祐実、石丸謙二郎、鶴見辰吾、生瀬勝久、檀ふみ、高橋洋、皆川猿時
原作:『初めて恋をした日に読む話』持田あき(集英社『クッキー』連載)
脚本:吉澤智子
プロデューサー:有賀聡(ケイファクトリー)
演出:福田亮介ほか
製作:ケイファクトリー、TBS
(c)TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/hajikoi_tbs/

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