木村佳乃が衝撃的な“悪女ぶり”を発揮 『後妻業』立ちはだかる木村多江とのバトル

『後妻業』木村佳乃の衝撃的な“悪女ぶり”を発揮

 さらに朋美の内縁の夫、佐藤(長谷川朝晴)は設計事務所にスタッフとして雇われた山本(田中道子)との関係を疑いたくなるような描写も垣間見える。「結婚」という契約がなされていない朋美らの関係は、どうしても「すぐに壊れてしまいそう」に映るのであった。もちろん実際の事実婚では信頼関係を持って安定した夫婦生活を続けている家庭も多い。しかし小夜子の存在が朋美を脅かすゆえに、そんな不安を大きく煽る。

 今の時代、婚姻届を出すことが必ずしも正しい関係ではない。それぞれの夫婦に合った選択が、真の幸せを掴む方法だと感じる。しかし小夜子のように法律をすり抜け悪事を働く女性の存在が描かれることで、契約の重要さもまた浮き彫りになった。さらにバディとして描かれる小夜子と亨の間にどのような関係があるのかも気になるところだ。

■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter

■放送情報
『後妻業』
カンテレ・フジテレビ系にて、1月22日(火)スタート 毎週火曜21:00〜21:54放送
出演:木村佳乃、高橋克典、木村多江、伊原剛志、葉山奨之、長谷川朝晴、篠田麻里子、平山祐介、田中道子、河本準一、濱田マリ、とよた真帆、泉谷しげる
原作:『後妻業』 黒川博行(文春文庫刊) 
脚本:関えり香
演出:光野道夫(共テレ)、都築淳一(共テレ)、木村弥寿彦(カンテレ)
音楽:眞鍋昭大
企画・プロデュース:栗原美和子(共テレ)
プロデュース:杉浦史明(カンテレ)、萩原崇(カンテレ)、水野綾子(共テレ)
制作:カンテレ、共テレ
(c)関西テレビ
公式サイト:https://www.ktv.jp/gosaigyo/index.html

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