千葉雄大、松田翔太との恋に破れる? 『家売るオンナの逆襲』LGBTを主題にしたストーリーも話題

『家売るオンナ』千葉、松田の恋に終止符?

 結果として万智は、女装した庭野らテーコー不動産メンバーとともに、真奈美・剛史夫婦に、売りにくかった元・力士部屋を案内。庭野らの女装に真っ先に怒ったのは、トランスジェンダーの当事者・剛史ではなく、むしろそのことを隠そうとしていた真奈美だった。「あなたたちに、この人の苦しみなんて理解できるわけない!」と憤る真奈美に、万智は「わかりません!」と言い切り「ただ、あなた(真奈美)とあなた(剛史)はわかり合っています」と語る。

 「人の気持ちなど理解できなくて当然だ」とテーコー不動産メンバーに説いていた万智は正直で、だからこそ説得力がある。LGBTの国内での認知・理解度の低さは、過去にも度々指摘されており、その意味において連続ドラマ枠においてここまで大々的にLGBTを主題にストーリーを作り上げた功績は、評価されるべきだろう。さらに『家売るオンナの逆襲』は、政治的メッセージを込めるにあたっても決してユーモアを忘れていない。

 こうして家族それぞれの、愛のスタイルに合わせた万智は、今回も家を売るのだった。一方の足立も、万智のスタイルを完コピした留守堂の助けによって、みどり・智代ペアに、売れ残っていた“旗竿地”の物件販売に成功。距離が縮まっているかに思えた足立と留守堂だったが、留守堂が足立に良くしていたのは留守堂が“三軒家万智”をより研究するためだった。予期せぬ失恋を経験した足立の今後はどうなるのだろうか? そして留守堂とはいったい何者なのだろうか? また、『家売るオンナの逆襲』次回のテーマは“ゆとり世代”。こちらも万智がどのように斬るのか注目だ。

(文=島田怜於)

■放送情報
『家売るオンナの逆襲』
日本テレビ系にて、毎週(水)22時〜放送
出演:北川景子、松田翔太、工藤阿須加、イモトアヤコ、鈴木裕樹、本多力、草川拓弥、長井短、千葉雄大、臼田あさ美、梶原善、仲村トオル
脚本:大石静
主題歌:斉藤和義「アレ」(スピードスターレコーズ)
音楽:得田真裕
演出:猪股隆一、久保田充
チーフプロデューサー:西憲彦
プロデューサー:小田玲奈、柳内久仁子(AXON)
協力プロデューサー:水野葉子
制作会社:AXON
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/ieuru_gyakushu/
公式Twitter:@ieuru2016

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