竹内結子主演『QUEEN』はキャストのアンサンブルが魅力に 関和亮ら彩る、スキャンダルの裏側

関和亮手がけるドラマ『QUEEN』

 さらに本作の魅力として、キャスト陣のアンサンブルによる面白さが挙げられる。メインキャストとして主演の竹内の脇を固めるのは、水川あさみ、中川大志、泉里香、バカリズム、斉藤由貴といった、じつに個性豊かな面々。竹内と水川の、女性二人による“バディもの”的コンビ感、チーム最年少である中川の奮闘、泉のミステリアスな佇まい、年長者としてチームを見守る斉藤の、掴みどころのない冷静沈着さ、そしてバカリズムの飄々とした独自のキャラクターがいいアクセントになっている。バカリズムが演じるのは、竹内演じる氷見が所属する鈴木法律事務所の鈴木太郎。つまり、氷見にとっては上司にあたる。社会的に窮地に立たされた女性たちを救うのが氷見たちの仕事であるが、氷見たちの意見を無視して仕事をさせる、この鈴木との関係も大きな注目を浴びそうだ。さらに毎話、幅広いタイプのゲスト俳優たちも加わって、各回、趣の異なる演技合戦を楽しむことができそうである。

 栄えある第1話の舞台となるのは芸能界。国民的アイドルの“スキャンダル”が扱われることとなる。アイドル戦国時代が隆盛を極めた昨今、SNSをはじめ、彼女らと私たちの距離感はぐっと縮まっている。どこかしら既視感をおぼえる展開も多々ありそうだ。

 そんな国民的アイドルグループ・フォレストに扮するのは、女優として活躍の目覚ましい馬場ふみか、『ラーメン食いてぇ!』(2018)で主演を務めた中村ゆりか。さらには、『カメラを止めるな!』(2017)の秋山ゆずき、『チア☆ダン』(2018・TBS系)でドラマデビューを飾った伊原六花ら、新進気鋭の若手女優たちだ。主演の竹内たちと、どのような演技の攻防を見せるのか、そして竹内演じる氷見は彼女らをどのように救うのか。メインキャストとゲストたちの火花の散らし合いに、初回から目が離せないものとなりそうだ。

■折田侑駿
映画ライター。1990年生まれ。オムニバス長編映画『スクラップスクラッパー』などに役者として出演。最も好きな監督は、増村保造。

■放送情報
『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』
フジテレビ系にて、2019年1月10日(木)スタート 毎週木曜22:00〜放送
※初回15分拡大
出演:竹内結子、水川あさみ、中川大志、泉里香、バカリズム、斉藤由貴ほか
脚本:倉光泰子、三浦駿斗
主題歌:YUKI
オープニングテーマ:milet
音楽:SOIL&"PIMP"SESSIONS
編成企画:加藤達也
演出:関和亮、横尾初喜、山岸聖太、戸塚寛人
制作協力:ソケット
制作:フジテレビ
制作著作:共同テレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/QUEEN/

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