今田美桜が語る“感謝の年”と変わらぬ感覚 「役に対して、ただただ丁寧に演じたい」

今田美桜が語る「感謝の年」

「中島さんは、すごく気さくな方」


ーー演じる上での苦労はありますか?

今田:現場では「もっと元気に、もっと明るく」と言われます。それが苦労というか、難しいところですね。自分自身がそんなに明るくないっていうのもあるんですけど(笑)。

ーー兄と好きな人の間に挟まれるという、複雑な役どころですよね。

今田:大輔は秘密を打ち明けてくれている存在でもあるし、応援はしているけど、やっぱりお兄ちゃんも大事。だから2人を会わせたいけど、大輔には、遊星との関係を絶つと約束していることも知っているし。キツい立場ですよね。妹としての自分と、好きな人に対しての自分で、揺れ動くところがあるんだろうなって。

ーー幼馴染に思いを寄せているという立場。ご自身だったらどうしますか?

今田:私自身、男の子の幼馴染的な存在がいないので難しいんですけど……。ガンガンは行けないです。今の関係が崩れないようにというか、安全なほうを取っちゃいますね。とくに砂里はお兄ちゃんの立場もありますし、難しいところですよね。

ーー砂里について、今後の見どころを教えてください。

今田:徐々に聖澤さんとの三角関係が動いていくのですが、8話は砂里的に大きな展開が待っています。嫉妬心が顔に出ちゃったり、女としての砂里が(笑)。これからどうなるのかなと私自身も思っているし、見ている方もビックリされると思います。

ーー撮影も半ばですが、現場の雰囲気はいかがですか?

今田:中島さんは、急にセリフ合わせをして下さったり、すごく気さくな方で。私が福岡(出身)だからか、6話の「漬物を漬けたんだって」というセリフがどうしても言えなくて。「(電気を“点けた”のイントネーションで)漬けた」って連呼していたら、中島さん含めスタッフさんに「今の違う」って言われたり(笑)。本番中も「今から言うぞ!」っていうのが伝わったらしく、笑ってくださったりしましたね。音声さんとかも「あぁ~、言えなかったぁ~」みたいな(笑)。新木さんも本当に気さくな“お姉ちゃん”という感じで、すごく楽しく過ごさせていただいています。

ーー撮影を振り返り、思い出に残っていることは?

今田:磯村さんか私のどっちかがいると、必ず雨が降るんです。「谷元兄妹は雨男雨女だ」という現場の雰囲気があるので、アニキと「違うぞ」って訴えています(笑)。アニキとのシーンは100%ロケなので、雨待ちとか、雨が降って撮れなかったとか、本当に多いですね。(仕事を始めてから雨に悩まされるのは)この現場が初めてですが、高校の時はたしかに雨女って言われていました(笑)。

ーー砂里として、印象に残っているシーンを教えてください。

今田:いろいろあるなぁ。でも、初めて聖澤さんに会った時に大輔を「大貴」と言っちゃったり、6話では「大貴って呼んでいいかな?」っていうセリフがあって。「みんなからは『大輔』って呼ばれているけど、私の中では『大貴』だし」というシーンは、(大貴を)小さい時から知っているという砂里の思いが込められていると思うので、印象的でした。

ーー砂里が、大輔のネクタイを直すシーンも印象深いです。

今田:砂里は、単純に知らないだけなんです。聖澤さんが直したネクタイを何も知らずに直しちゃうということで、台本を読んだ時は爆笑でした。

ーー視聴者としては「大輔は、私のものよ」という感じに見えましたが……。

今田:そうですよね。でも砂里は知らないままやっているので、それはそれで罪だなとは思います(笑)。

ーー大輔、遊星、砂里が3人で写った制服姿の写真も素敵でした。

今田:あの写真は、本当に一瞬で撮ったんですよ。中島さんと磯村さんが高校2年生で、私が中学生という設定だったので、ヘアメイクさんに「中学生に見えるかな? 大丈夫かな?」とか、すごく聞いたりして(笑)。あまりおふたりの制服姿を見る機会もないですし、一瞬でしたけど楽しかったです。

ーー今作は、大輔と遊星の友情も見どころですよね。

今田:男の友情はアツいですよね。遊星と大輔も、やっぱりちっちゃい時からの仲なので、切っても切りきれないというか。

ーー今田さんご自身も、2人のような関係性のご友人はいらっしゃいますか?

今田:います、います! 福岡時代から仲がいい友達が東京にもいたりするので、もしもの時には絶対助けちゃうと思いますね。友達とは結構頻繁に会っています。今日あったことを話したり、深い話もしたり……すごく助けられているし、原動力にもなっています。

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