『中学聖日記』中山咲月、『タロウのバカ』YOSHI…… SNSが役者界の新たな登竜門に?

“SNS出身”が役者界の新たな登竜門に?

 “世界一の美少年”との声も名高い翔は、『花のち晴れ』(TBS系)で平野紫耀の幼少期を演じたことも記憶に新しい。ドイツ人の父親を持つ翔は、母親のInstagramで投稿された写真がきっかけで「とんでもない美少年がいる」と話題になった。そしてテレビで取り上げられたことから芸能事務所10社以上からオファーが殺到し、デビューに至った。(参考:インスタフォロワー数18万人超えの“美少年”、『花のち晴れ』平野紫耀の幼少期役でドラマデビュー

 ロサンゼルス在住のため日米を往復する生活を送っている翔だが、ドラマ出演後もフォトブック発売、「ニチレイフーズ」の応援キャラクター就任など精力的に活動を続けている。10月27日にカレンダーが発売し、11月18日には渋谷にてお渡し会も開催される予定だ。

 役者としての活動はまだ少ない翔だが、将来を期待させてくれる存在の1人だ。まだまだデビューしたてであるため、今後どういった方向性を示していくのかも含め、目が離せない。

YOSHI


 2019年公開予定の大森立嗣監督最新作『タロウのバカ』で主演に大抜擢されたYOSHIも注目人物だ。本作の制作決定時のコメントによると、大森監督が出会ってすぐに「(主人公の)タロウだ」と確信したという。モデル、インスタグラマーであるYOSHIは、カニエ・ウェストのクリエイティブディレクターであるヴァージル・アブローと出会い、彼が手がけるブランド「OFF-WHITE(オフ・ホワイト)」のモデルに抜擢。その後も「HELMUT LANG(ヘルムート・ラング)」「X-GIRL(エックス・ガール)」「NIKE(ナイキ)」と世界的ブランドのモデルを務めてきた。

 演技初挑戦となるYOSHIだが「不安より楽しみの方が大きいです」とコメント。大森監督もYOSHIの第一印象について「私にとって彼は純粋な驚きでした」と15歳の少年に光る何かを感じたことを明かしている。彼が多くの大人を惹きつける魅力は、Instagramやインタビューで表れている強烈な個性にある。

 役者という仕事にその個性がマッチするかは未知数ではあるが、これまで多くの大作を手がけてきた大森監督の手腕も含め、来年の期待作と言えるだろう。YOSHIがどの様な演技を見せてくれるのか、今から楽しみだ。

 
 
 
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 彼らの様な人物が台頭してきた現在、“朝ドラ”や“CMキャラクター”といったかつてのブランド力は薄れてきている様に思える。テレビ離れが進む若者の間では、SNSの方がより身近であり、そこでカリスマ性を発揮するインフルエンサーたちは絶大な影響力がある。将来、こうしたSNSが女優・俳優の登竜門になる日も近いのかもしれない。

(文=馬場翔大)

■公開情報
火曜ドラマ『中学聖日記』
TBS系にて、毎週火曜22:00~23:07放送
出演:有村架純、岡田健史、町田啓太、マキタスポーツ、夏木マリ、友近、吉田羊、夏川結衣、中山咲月
原作:かわかみじゅんこ『中学聖日記』(祥伝社フィールコミックス)
脚本:金子ありさ
演出:塚原あゆ子、竹村謙太郎、坪井敏雄
主題歌:Uru「プロローグ」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
製作:ドリマックス・テレビジョン、TBS
(c)TBS
公式サイト:http://www.tbs.co.jp/chugakuseinikki_tbs/

■公開情報
『タロウのバカ』
2019年公開
監督:大森立嗣
主演:YOSHI
配給:東京テアトル
製作幹事:ハピネット/ハーベストフィルム

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