林遣都、『リーガルV』米倉涼子と名コンビ? 『おっさんずラブ』にも通じる“目の離せない”魅力

林遣都、『リーガルV』米倉涼子とは名コンビ?

 「テレビ朝日」と「林遣都」と言えば、思い出すのはやはり今年空前のブームを巻き起こし、Twitterの世界トレンド1位を取った『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)である。牧凌太(林遣都)は、春田創一(田中圭)への思いを内に秘め、天邪鬼な行動を取ってしまっていた。牧には応援したくなる愛くるしさのような雰囲気を筆者は感じていたが、気づけば青島にも放っておけない、目の離せない魅力を見出してしまっている。「遅くなりました!」と事務所のドアを開けるお決まりパターンは、きっと最終回まで重宝されるだろうし、依頼人から弁護人に見られないという頼りないキャラは、京極法律事務所のキャラの濃い面々の中でも、絶妙な立ち位置にある。米倉との共演は、2010年公開の映画『交渉人 THE MOVIEタイムリミット高度10,000mの頭脳戦』以来。『ドクターX』同様、『リーガルV』もシリーズ化となれば、米倉と林のコンビもすっかり定着していくことだろう。

 青島は極度のあがり症で、打たれ弱い部分もあるが、初心を忘れず、個人の心に寄り添おうとする実直さを小鳥遊に評価され、今の事務所にスカウトされた経緯がある。それは、同時に元弁護士として小鳥遊の中に眠る信念でもあるように思う。これから続く『リーガルV』の物語は、“ポチ”の成長を見守ることにも、きっと何かしらのメッセージが秘められているのではないだろうか。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
木曜ドラマ『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』
テレビ朝日系にて、毎週木曜21:00~21:54放送
出演:米倉涼子、向井理、林遣都、荒川良々、内藤理沙、安達祐実、三浦翔平、勝村政信、小日向文世、高橋秀樹、菜々緒
脚本:橋本裕志
音楽:菅野祐悟
企画協力:古賀誠一(オスカープロモーション)
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー:大江達樹(テレビ朝日)、峰島あゆみ(テレビ朝日)、霜田一寿(ザ・ワークス)、池田禎子(ザ・ワークス)、大垣一穂(ザ・ワークス)
演出:田村直己(テレビ朝日)、松田秀知
制作協力:ザ・ワークス
制作著作:テレビ朝日
(c)テレビ朝日
公式サイト:http://www.tv-asahi.co.jp/legal-v/

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