ムロツヨシ、“ふざける”を封印できず 『大恋愛』戸田恵梨香と“ツンデレカップル”に

ムロツヨシ、ふざけることを封印できず

戸田恵梨香、ムロツヨシ

 そんな現場を明るくしているのは、やはりムロの存在のようだ。登場するやいなや「こういう舞台挨拶は、いつも楽しくふざけたいと思うんですけど、今回のドラマそういうジャンルじゃないので、一切ふざけず! この舞台挨拶に臨みたい思います!」と一歩前に踏み出して熱弁。その様子に思わず会場からは笑いがこぼれた。さらに「スタイリストも気合い入れてセットアップの衣装を持ってきてくれたんですけど、ちょっとサイズ間違えてて、腕がね、見えません!」と、袖がすっぽりかぶった手を見せる。「もうすでにコメディです! ですけど、今回はコメディではありませんから。ここは見ないようにしていただきたいと思います」と、ムロ節を披露。

 これには、戸田も「アハハ、見せてる(笑)!」とたまらず大爆笑。司会者から「本格ラブストーリーは初出演のムロさん」と振られると、「本格的? 本格的は……初めてかな。みなさん、すごく心配されている。でも、僕はみなさんの知らないところで本格的なラブストーリーしてますから! ムロはね! お伝えしてないだけで!」とムロ。すると戸田が「(ムロと)カップルを演じるのは2回目なんです」とフォローしつつも、今回の共演では「どうやって好きになったらいいんだろうって(笑)。なんか今日勢いノリすぎて目ん玉出てるし!」と突き放す、ツンデレっぷりが炸裂。

戸田恵梨香、ムロツヨシ

 その歯に衣着せぬやりとりも、信頼関係があればこそ。「ムロさん自身が真司として現場にいてくれるし、包んでくれる大きいものを……あんまり言わないほうがいい? 大きいものを持ってる方なので、支えてもらっていて、救われています」と戸田が話すと、今度はムロが「恵梨香ちゃんは何言っても笑ってくれるんです。とにかく笑い声のトーンがいいんですよ。自分が面白いことをいった、面白い人だって勘違いできる。そんな成功体験を積み重ねて、自信になるんですね。こいつはいい女です!」と褒め合う、相性の良さを見せつける。ドラマで披露される、尚と真司の気さくなやりとりは「ナチュラルですね」と話した。

戸田恵梨香
大石静

 また、大石が「佐々木蔵之介くんからメールがきて“『オードリー』の子役が大石さんとこ帰ってきましたね”って」と報告すると、戸田は口元をおさえて「うそー!」と驚愕の表情を浮かべるシーンも。2000年に放送されたNHK連続テレビ小説『オードリー』で子役を務めた戸田が、時を経て大石作品の主演を務めるという運命めいた縁深さも、このドラマにはあるようだ。さらに、松岡とムロが見つめ合い別のラブストーリーが生まれそうになった撮影秘話や、ムロの高い鼻や吸い込まれそうな目にキャストみんなが注目してること、そして大石の口から「尚と真司だけではなく意外なふたりが大人の恋に発展するかも」宣言が飛び出すなど、大いに盛り上がった。

松岡昌宏

 そしてトーク終了間際、ムロが「あ、言い忘れた! ひとつだけいいですか? “見た人が忘れないドラマを作ってます“って足しておいてください」と、取材陣に猛烈アピール。突然の展開に「全然(記者の)手が動いてないよ」と笑う松岡。「あ、サブタイトルが“〜僕を忘れる君と”だから、“見た人が忘れないドラマを作ってます”。どうですか? 文章的には!」と、ドヤ顔で補足説明をしてみせる。拍手が巻き起こると「昨日お風呂で考えました!」と満足そうに笑い、そんなムロにつられてみんなが笑顔になったところでお開きとなった。このムロの明るさが、ドラマでどう生きてくるのか注目したい。

ムロツヨシ

(取材・文=佐藤結衣/写真=大和田茉椰)

■放送情報
金曜ドラマ『大恋愛~僕を忘れる君と』
TBS系にて、10月スタート 毎週金曜22:00~22:54
脚本:大石静
プロデューサー:宮崎真佐子、佐藤敦司
演出:金子文紀、岡本伸吾、棚澤孝義
出演:戸田恵梨香、ムロツヨシ、富澤たけし(サンドウィッチマン)、杉野遥亮、小篠恵奈、黒川智花、橋爪淳、夏樹陽子、草刈民代、松岡昌宏
製作:ドリマックス・テレビジョン、TBS
(c)TBS
公式サイト:http://www.tbs.co.jp/dairenai_tbs/
公式Twitter:@dairenai_tbs

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