齋藤飛鳥が明かす、初出演映画で感じた乃木坂46の活動との違い「最初はなかなか掴めませんでした」

『キミオイ』齋藤飛鳥インタビュー

「控室にメンバーがいないのは、違いとしては大きかった」

――山田さんはメインキャスト7人の中でも最年長ですよね。現場も山田さんが引っ張っているのが伝わってきました。

齋藤:そうですね。私たちの中でも山田さんはお芝居の経験値が圧倒的に違ったし、誰が見てもお芝居はお上手なので、技術面では自然と引っ張ってくれたし、こっちが勝手に見ているだけでもいろいろ吸収できる、すごくありがたい存在でした。山田さんは現場の空気作りも一生懸命やってくださっていたんです。座長だからという意識もあるのか、自分からほかのキャストに近づいて、現場の空気を明るく楽しくしてくれて。ほかの男の子のキャストさんは、山田さんのことを本当のお兄ちゃんのように慕っていて、すごく仲良くなっていました。

――齋藤さんは仲良くなれたんですか?

齋藤:作品を撮っていく中で、俳優としても人としても山田さんの素敵なところがすごく見えてきたんですけど、すごく年上のはずなのに若いなと思って、なんだか不思議な方でした(笑)。

――まさに浩介そのままという感じなんですね。齋藤さんも真愛と近しい部分があるように感じました。

齋藤:どうなんですかね……。周りからクールと言われるところなんかは、私もそう言われがちなので一緒だなと思います。あと、自分自身が普段から思っていることや言っていることが真愛のセリフの中でいくつかあったので、それはやりやすかったです。

――例えばどういうセリフですか?

齋藤:最後の方で、真愛が浩介に対して、「あなたは私のことをきっと美化してる」とか「好きになられて不思議な気がする」と言うんですけど、私も普段からそのまま言っているなと。ファンの人とかにも「なんで好きなのかわからない」みたいなことを言ったりするので。

――共演シーンの多かった親友役の松本穂香さんとは仲良くなれましたか?

齋藤:私もほのちゃんもけっこうサバサバしているタイプなので、現場でベタベタすることはほとんどありませんでしたが、男の子たちがふざけているのを見て2人で呆れたり、一緒になってふざけたりする感じでした。ただ、途中でほのちゃんが、自分の将来の話などを真面目なトーンで話してくれたり、ちょっと深い話も一緒にできたりしたんです。メンバー以外の人とそういう話をするのが初めてだったので、なんとなく友達ができた感じがして、それはすごく嬉しかったですね。

――乃木坂46のメンバーからは、この作品に関して何か言われましたか?

齋藤:みんな予告編や動画などをチェックしてくれているみたいで、「あのシーンかわいかった」とか「ウェディングドレス着てたね」とか言ってくれて。「公開されたら観に行くね」と言ってくれているメンバーも多いです。

――例えばどなたが?

齋藤:一番頻繁に言ってくれるのは堀未央奈です。「今月○回予告編観たよー」と言ってくれたり、撮影中も連絡をくれたりしていました。観に行ったら感想を教えてくれるそうです。

――今回は“乃木坂46の齋藤飛鳥”というよりも、“齋藤飛鳥”個人としての活動になるので、乃木坂46としての活動とは全然違ったのではないでしょうか。

齋藤:控室にメンバーがいないのは、違いとしてはやっぱり大きかったですね。普段と全く違う状況なので、最初は居心地が悪くなったりするんじゃないかな思っていたんですけど、山田さんをはじめ皆さんがいい空気を作ってくれたので、つらくなったりすることなく、楽しくできました。

――今回初めての映画出演になったわけですが、ドラマや舞台との違いを感じることはありましたか?

齋藤:この作品やる前、一番最後にお芝居したのは「あさひなぐ」の舞台だったんですけど、そこでは大きくわかりやすいお芝居を求められていました。そっちはそっちで個人的に難しかったんですけど、映画となると大きいスクリーンに映されるので、感情の動きを大きく表現するのではなく微細な動きで表現しなきゃいけないというのが、最初はなかなか掴めませんでした。ちょっと目線が泳ぐだけでも意味を持ってしまうので、その辺りのバランスを取るのは結構難しかったです。

――映画初出演とは思えないほどスクリーンに映える素晴らしい演技だったと思います。

齋藤:いやいやいや……(笑)。でもありがとうございます。今回の作品でお芝居の楽しさもわかったし、面白さもわかったんですけど、やっぱり反省点も多くて。「ここをもっとこうしてたらな」というのが後々になってでてきたので、いつかそれを活かせる場があればいいなとぼんやり考えています。

20181004-saitoasuka-sub4
20181004-saitoasuka-sub6
20181004-saitoasuka-sub2
previous arrow
next arrow
20181004-saitoasuka-sub4
20181004-saitoasuka-sub6
20181004-saitoasuka-sub2
previous arrow
next arrow

(取材・文=宮川翔/撮影=伊藤惇)

■公開情報
『あの頃、君を追いかけた』
10月5日(金)全国ロードショー
出演:山田裕貴、齋藤飛鳥、松本穂香、佐久本宝、國島直希、中田圭祐、遊佐亮介
監督:長谷川康夫
脚本:飯田健三郎、谷間月栞
原作:九把刀『那些年、我們一起追的女孩』
製作:『あの頃、君を追いかけた』フィルムパートナーズ
配給:キノフィルムズ
(c)『あの頃、君を追いかけた』フィルムパートナーズ
公式サイト:http://anokoro-kimio.jp

▼齋藤飛鳥 チェキプレゼント▼

齋藤飛鳥のサイン入りチェキを1名様にプレゼント。応募要項は以下のとおり。

【応募方法】
リアルサウンド映画部の公式Twitterをフォロー&該当ツイートをRTしていただいた方の中から抽選でプレゼントいたします。当選者の方には、リアルサウンド映画部の公式TwitterアカウントよりDMをお送りさせていただきます。

※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※複数のお申し込みが発覚した場合、ご応募は無効とさせていただく場合がございます。

<リアルサウンド映画部 公式Twitter>
https://twitter.com/realsound_m

<応募締切>
10月11日(木)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる