映画『ヴァレリアン』は“恋のリトマス試験紙”!? chelmicoが率直に語り合う、その魅力

chelmicoが『ヴァレリアン』を語る

Rachel「心の中でツッコミが止まらない」

――とりあえず、お二人とも楽しんでいただけたようですが、具体的にはどのあたりが面白かったですか?

Rachel:さっきも言ったけど、カーラ・デルヴィーニュが、まず超可愛い(笑)。あと、ハトの三人組みたいの出てくるじゃないですか?

――情報屋のドーガン=ダギーズ?

Rachel:そう、あの子たちも可愛かった(笑)。

――それはそれで「可愛い」の意味がちょっと違う気がしますけど(笑)、あの宇宙人の日本語吹き替えの声優は、THE ALFEEのご三方が担当されているんですよね。

Mamiko:え、そうなんですか? ヤバい!

Rachel:そうそう、Wikipediaで吹き替えの声優さんをチェックしたら、主演の2人を日野聡さんと沢城みゆきさんが担当していたりして、すごい豪華だった。

Mamiko:どれどれ……リアーナの吹き替え、ゆりやんレトリィバァなんだ(笑)。

Rachel:だから、日本語吹き替え版も、ちょっと観てみたいと思ったんだけど……でも、何だろう、この映画の魅力って?

Mamiko:やっぱ、何と言っても、主演の2人が魅力的なことじゃない?

Rachel:うん、ヴァレリアンは、ローレリーヌのことを、ずっと好き好き言ってるし、何かすごい可愛かったよね。

Mamiko:任務の途中なのに、ちょいちょいローレリーヌに「結婚してくれ!」って言ってたよね。

Rachel:言ってた言ってた(笑)。でもさ、ヴァレリアンって、いつローレリーヌに惚れたんだろう?

Mamiko:わかんない。最初から好きだったのかな? っていうか、そういうツッコミどころみたいなのは、いろいろ多い映画だよね。

Rachel:確かに。だから、全体的には、結構コミカルな映画だったような気がする。

Mamiko:そうだね。悪役もみんな、ちょっとアホだしさ。

Rachel:あと、パール人だっけ? いきなり真珠で顔洗ってるし。

Mamiko:あれ、めっちゃウケた! 真珠で顔洗うんだって(笑)。

Rachel:でもさ、あの真珠みたいなのって、すごいパワーを持った物質なんでしょ?

Mamiko:パワーで顔洗ってんのか。

Rachel:(笑)。でも、そういう宇宙人たちの造形とかも含めて、衣装とか背景のデザインが、全体的に可愛かったよね。SFっぽいデザインの服もカッコ良かったけど、ヴァレリアンとローレリーヌの私服みたいなのも、すごい可愛かったし。

Mamiko:あと、ちゃんと着こなしてるところが、すごいなって思った。ローレリーヌが、途中でウェディングドレスみたいなのを着ているシーンがあったじゃん。でも、その上からレザーのジャケットを羽織って、下は普通にパンツを履いていて……何かやるなあって思った。ファッション誌とかで言うところの、“甘辛ミックス”みたいな?

Rachel:確かに甘辛だわ(笑)。でも、そうやって普通に楽しく観られる感じの映画だったよね。心の中でツッコミが止まらないというか(笑)。

Mamiko:うん。私、普通にゲラゲラ笑って観てたわ。

Rachel:私も、声出して笑った(笑)。リアーナが踊りまくってるシーンも超笑ったし。

Mamiko:私もそこ、めっちゃ笑った(笑)。

Rachel:えっ、「まだ踊るの?」、「まだ踊るの?」って(笑)。でも、あのシーンは、もう一回観たいかも。あと、ローレリーヌが拉致されて、変な宇宙人にお洋服を着せられるシーンとかも、何かほっこりするんだよなあ。宇宙人の至らなさみたいなものが可愛いというか、出てくる人たちの“おとぼけ感”みたいなのが、何かいちいち可愛いっていう(笑)。でも、別に“コメディ映画”って感じの笑いではないんだよなあ……何て言ったらいいんだろう?

Mamiko:確かに「どこが面白かった?」って言われると、結構難しい映画かもしれないよね。逆に、どうでした?

Rachel:それ、気になるよね? 逆に、どう観るのが正解なのかっていう。

――あ、僕ですか(笑)。正解が何かはわからないですけど、『スター・ウォーズ』のような、善と悪との戦いを描いたSF超大作かと思いきや、実はヴァレリアンのプロポーズをローレリーヌが受けるかどうかを描いたラブコメ映画だったような気がしないでもないです。

Rachel:確かに(笑)。

Mamiko:そう、実はプロポーズがメインなんだけど、そのまわりにある世界観が、とにかくものすごいっていう(笑)。

――ただ、あの2人がすごくキュートだったので、観ていてすごく楽しかったです。

Mamiko:そう、割と物語と関係ないところで、突然ヴァレリアンが愛を語り始めたりするんだけど、それが全然嫌じゃなかった。っていうか、ホントすごい可愛かったよね。あと、物語の舞台がダイナミックで、どんどん展開していくから、すごい観やすかった。

Rachel:うん。CGとかもすごい綺麗だから、観ていて全然飽きなかった。

Mamiko:でも、何でリアーナが出てるの?

Rachel:リュック・ベッソンが、リアーナのこと好きだったんじゃない? リアーナのダンスシーンとか、ものすごい気合い入れて撮ってたし。

Mamiko:リュック・ベッソンって、何撮った人だっけ?

――もともとは『グラン・ブルー』とかで、日本でも認知されるようになって……。

Mamiko:あ、『グラン・ブルー』の監督か。あの映画、私が人生で初めて観た映画なんですよ。お父さんに観せられて……でも、それと比べると、だいぶ遠いところに来ましたよね(笑)。

Rachel:全然違うよね(笑)。でも、『フィフス・エレメント』とかは、『ヴァレリアン』に結構近いかも。あれもSF超大作だったし。

Mamiko:あ、そっか。

Rachel:でもさ、こうしてフィルモグラフィーを眺めてみると、リュック・ベッソンは、気に入った俳優を撮るのが、ものすごい上手な人なのかもね。『レオン』のナタリー・ポートマンとか、『フィフス・エレメント』のミラ・ジョヴォヴィッチとか、みんなすごい可愛かったじゃん。で、それと同じように、今回の『ヴァレリアン』も主演の2人がとにかく可愛かったし、綺麗に撮れていたような気がする。もう、物語なんて二の次、三の次みたいな感じで(笑)。

Mamiko:確かに(笑)。リアーナとかも、「ミュージックビデオか!」ってくらい、衣装も何パターンも揃えて、綺麗に撮ってたし。

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