波瑠と風間俊介の関係がついに決着 『サバイバル・ウェディング』は様々な恋愛の形を示す

『サバ婚』が示す様々な恋愛の形

 さやかにとって和也との幸せは、彼が商社で働く安定した生活があってのものであり、もし無職であったならば、さやかは結婚なんて考えていなかった。「つまりな、だれかに幸せにしてもらえるよう拝むんじゃなくて、だれかを幸せにできる人間になれってことだ」という宇佐美の言葉は、いつも以上にさやかの胸に刺さっていた。

 その帰り、子会社へ出向となり、ショックを受けて行方不明となっていた和也がボロボロの姿でさやかの前に現れる。さやかは、復縁を迫る和也を一度は突き放す。そして、婚約破棄、浮気、そしてゆきずりの関係と、これまでの行いに対し「最低の男だよ」と無理やり関係を断ち切ろうとする。すると、和也は「怖かったんだよ」とこれまでの想いを打ち明けた。

 さやかにとって高校時代からの憧れの先輩だった和也は、その理想を壊さないため必死だった。さやかは「俺はどこにでもいるダメなやつだった」と打ち明ける和也に、宇佐美の言葉を思い出す。自分は本当に和也のことを見ていたのか、結婚という幸せに対して受け身になっていて和也の本当の姿を見ていなかったのではないか。さやかは和也の言葉に耳を傾ける。

 4年間付き合っていて初めて和也が苦しんでいたことを知ったさやか。「和也は見えないところで努力できる人だって、私知ってるから。だから和也ならどこに行ってもやっていける」とハンカチを差し出す。和也はそれを受け取らず、「じゃあな」と無理やり作った笑顔で別れを告げた。

 宇佐美をはじめとするrizの人たちによって、さやかの恋愛も確実に変わってきている。夢見がちな女性だったさやかが、現実を捉え、男の人のために行動できるようになった。またひとつ成長したさやかは結婚へとたどり着けるのだろうか。“半年以内に結婚”の期限まで残り1ヶ月と迫り、物語もラストスパートへ突入していく。

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(文=馬場翔大)

■放送情報
『サバイバル・ウェディング』
日本テレビ系にて、毎週土曜22:00~放送
出演:波瑠、吉沢亮、高橋メアリージュン、ブルゾンちえみ、前野朋哉、風間俊介、山根和馬、小越勇輝、奈緒、石田ニコル、ついひじ杏奈、須藤理彩、野間口徹、生瀬勝久、財前直見、荒川良々、伊勢谷友介 
脚本:衛藤凛
原作:『サバイバル・ウェディング』大橋弘祐著(文響社)
音楽:木村秀彬
演出:佐藤東弥、小室直子、水野格
プロデューサー:鈴間広枝、大倉寛子
制作協力:日テレアックスオン
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/survival-wedding/

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