“実力派”仮面ライダー俳優の登場! 犬飼貴丈、『仮面ライダービルド』で証明した表現力の強み

犬飼貴丈は“実力派”仮面ライダー俳優だ

 とくに戦兎と巧に至っては、外見はまったく同じ。ゆえに、その表情やセリフ回しといった細かい演技で差別化しなくてはいけない難しさがあるのだが、犬飼はそれをものともしない。声のトーン、視線の移し方、さらには立ち姿からも、その違いは明らか。これらはすべて犬飼の表現力によるもので、それがなければストーリーが成り立たない。しかも、視聴者である“子ども”にもわかるように演じ分けるのだから、称賛されてしかるべきだろう。

 吸い込まれそうな瞳に、クシャッと笑う笑顔、時折見せる切ない表情まで、子どもはもちろん女性たちを虜にする犬飼。顔立ちのみならず、声までステキなのだから、もうお手上げ状態である。さらに、『仮面ライダービルド』公式サイトで不定期配信されている「犬飼貴丈の勝利の法則!」や、公式Instagramなどで見せる“お茶目な一面”もまた魅力的。犬飼の演技力は、もちろん彼の努力の賜物であろうが、それをさらりとやってのけているかのごとく見せる“緩さ”にも、心をグッと捕まれてしまう。

 以前、筆者がインタビューした際に犬飼から感じたのは、地頭の良さと人を惹きつけるオーラ。『仮面ライダービルド』の終幕は寂しいが、この1年でさらに表現者としての才能に磨きをかけた犬飼を、今後ますます目にする機会が増えるに違いない。

■nakamura omame
ライター。制作会社、WEBサイト編集部、専業主婦を経てフリーライターに。5歳・7歳の息子を持つ2児の母。ママ向け&エンタメサイトを中心に執筆中。Twitter

■放送情報
『仮面ライダービルド』
テレビ朝日系にて、8月26日(日)9:00~放送
監督:田崎竜太ほか
出演:犬飼貴丈、赤楚衛二、高田夏帆、武田航平、越智友己、滝裕可里、水上剣星、前川泰之ほか
原作:石ノ森章太郎
脚本:武藤将吾
プロデューサー:佐々木基、井上千尋、菅野あゆみ(テレビ朝日)、大森敬仁、谷中寿成(東映)
(c)2017 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
公式サイト:http://www.tv-asahi.co.jp/build/

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