浜辺美波が“恋愛の楽しさ”を真っ向から示してくれる 『センセイ君主』は“大人”竹内涼真の魅力満載

『センセイ君主』浜辺美波が示す恋愛の楽しさ

 そして、恋に恋する幼いあゆはと、あくまで先生という立場で接する大人な弘光先生の温度差もたまらない。「逃げられると追いたくなる」というのは恋愛の鉄則だが、弘光先生は最初から逃げることもせずに、ずっと近くにいる存在。だが「届きそうで届かない大人の男性」というのもまた、乙女心を刺激する。といっても、「竹内涼真より私、年上だし……」という女性も心配ご無用。甲子園球児や箱根駅伝の選手がいつまでも自分より“お兄さん”に感じるのと同じように、大人女子から見ても弘光先生は“素敵な年上男性”に見えるという不思議な感覚に陥ることができるのだ。

 その不思議さの要因は、竹内の弘光を演じる姿勢にあり。インタビューで竹内が「よくある胸キュン映画、ラブコメと思われたくなかったので、役の気持ちがしっかりと見えるように演じたいなと思っていました」と語っているが(参考:『センセイ君主』竹内涼真 単独インタビュー|シネマトゥデイ)、本当にそれが効いている。もちろんラブコメど真ん中ではあるのだが、「キュンとさせよう」ではなく、竹内が役と真摯に向き合っているからこそ、大人ならではの弱さも垣間見え、弘光先生が人間らしく見えてくる。それが結果として、上辺だけではなく、心からの胸キュンにつながっていくのだろう。

 と、まあ映画の魅力を書き綴ってきたが、とにもかくにも色気ダダ漏れの竹内涼真と、ついつい応援したくなるキュートな浜辺美波が満喫できるというのが、『センセイ君主』最強の“胸ボンババぼん”ポイント。あゆはの幼なじみ・虎竹(佐藤大樹)や、親友のアオちゃん(川栄李奈)&アオちゃん彼氏(矢本悠馬)が彩る“充実した高校生活”にも、笑いと切なさが詰め込まれ、エンターテイメント性も申しぶんない。

 女子高生はもちろん、あの頃のドキドキ感を忘れかけている大人も、心の奥底で何かがはじける『センセイ君主』。夏が終わる前に再び、劇場に足を運びたい……そんな衝動に駆られるほど、「数学準備室のドアを開けたら弘光先生」という幻想の世界から得られるパワーは、半端じゃなかった。

■nakamura omame
ライター。制作会社、WEBサイト編集部、専業主婦を経てフリーライターに。5歳・7歳の息子を持つ2児の母。ママ向け&エンタメサイトを中心に執筆中。Twitter

■公開情報
『センセイ君主』
全国公開中
出演:竹内涼真、浜辺美波、佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS)、川栄李奈、矢本悠馬、佐生雪、福本莉子、新川優愛
原作:幸田もも子「センセイ君主」(集英社マーガレットコミックス刊)
監督:月川翔
脚本:吉田恵里香
配給:東宝
(c)2018 「センセイ君主」製作委員会 (c)幸田もも子/集英社
公式サイト:http://sensei-kunshu.com/
公式Twitter:https://twitter.com/senseikunshu_m

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